category: 日記
DATE : 2007/01/10 (Wed)
DATE : 2007/01/10 (Wed)
巡回しているハルヒ系のブログで出ている朝倉さんオンリーを夢想する会の話なんですが。こちらとかこちらとか、こちらで出てますけれど。
いや、実現するなら俺も参加するぜえええ、とか、そういうわけじゃないですよ? 違いますよ? 何かの前振りってわけでもないですよ?
そもそもイベント関連には一度も出向いたことのない人なので、いざ開催となっても参加する可能性は極めて低いですし。
おまけにイベントに参加するためのネタもな……あ~、ネタはありますが、さすがにプライベートでも本を作るのは精神的にキツいんで。
いやホント、ダチョウ倶楽部の上島竜平っぽい前振りでもないですよ? ただ、今日も今日とて話のネタがないから出しただけなんです。
ああ、でも喜緑さんオンリーが開かれたら参加します!
いや、実現するなら俺も参加するぜえええ、とか、そういうわけじゃないですよ? 違いますよ? 何かの前振りってわけでもないですよ?
そもそもイベント関連には一度も出向いたことのない人なので、いざ開催となっても参加する可能性は極めて低いですし。
おまけにイベントに参加するためのネタもな……あ~、ネタはありますが、さすがにプライベートでも本を作るのは精神的にキツいんで。
いやホント、ダチョウ倶楽部の上島竜平っぽい前振りでもないですよ? ただ、今日も今日とて話のネタがないから出しただけなんです。
ああ、でも喜緑さんオンリーが開かれたら参加します!
【Rain such as tears:eighth】
よせばいいものを、見知った顔がいつもと違う表情を見せていれば気になるのは仕方がない。
「何やってんですか、こんなところで」
いつもSOS団が集まる喫茶店。雨宿りのつもりで一人寂しく足を踏み入れてみれば、そこで一人お茶をしている喜緑さんと遭遇した。
この人がハルヒが一人敵視している生徒会に立場を置く人であることを差し引いても、長門と同じTFEIなる宇宙人製の人造人間でもあり、そういう存在には某朝倉の例もあっていい思い出がない俺には、なかなか近寄りがたいものがある。
ただ、古泉曰く「今のところ不干渉を決め込んでいる」との話もあり、まさかこんな喫茶店の中で危害を加えてくることもなければ、何かされる可能性も皆無に等しい。また、不干渉を決め込んでいると言うのであれば、こちらから積極的に未知との遭遇を果たす必要性もなく、だったらほっとけよと自分自身にツッコミをいれつつも声をかけてしまうのは好奇心の為せる業か。
「あら、こんにちは」
「どーも」
「どうぞ」
「は?」
「お一人ですよね? ご一緒しませんか?」
女性からお誘いを受けるのは光栄だが、会話の順番がむちゃくちゃだなと思う。もっとも、そんな無粋なことを口にする必要もないく、こうやってお茶を一緒にするだけならば、そんな悪いことも起こらないだろうと考えて、せっかくなのでその向かいに腰を下ろした。
腰を落ち着けるなりそそくさと近寄ってくるウェイトレスに、メニューに目を通すことなくコーヒーだけを注文する。かくしてコーヒーが運ばれてくるまでのひとときを待つことになったのだが、こうやって喜緑さんと向かい合わせに座ってはいるものの、こちらから振れるような話題の持ち合わせはない。
いや、聞きたいことはいろいろあるんだが、果たしてそれを聞いていいのかどうかが迷うところだ。
「雨ですね」
と、窓の外を眺めたままに、喜緑さんはそう言った。
「ですね」
当たり障りのない天気の話題を振られたところで、凝ったセリフを返す術もない。ただ合いの手を入れるだけの言葉を返すと、喜緑さんは降り続ける雨粒の観察を続けていた。
「なんか、いつもと違くないですか?」
何やらアンニュイな雰囲気を醸し出す喜緑さんにそう言うと、顔は窓の外に目を向けたまま、視線だけを流してクスリと笑われた。
「あら、これもわたしですよ」
まぁ、そりゃそうなんだが、そうじゃなくてなんつーか……なんて言えばいいんだ? もっとこう、いつもは計算高いというか何事にも裏がありそうな笑顔を浮かべているのに、それがないだけで妙に不安を感じる。
「あらあら」
そんなことをつい口走ると、ようやく喜緑さんはこちらに向き直った。
「わたし、そんなイメージですか?」
「なんとなくですけど」
「そこまで何事も計算尽くで動いているわけじゃありませんよ」
視線を雨が叩く窓に移し、
「すべて計算で動かせるなら、つまらないじゃないですか。空から降ってくる雨粒がどこに落下するか、それも計算すればわかりますけれど、でもそういうのは風情がないでしょう? 人の気持ちも同じです」
「風情……ですか」
宇宙人的有機生命体の口から、日本人特有の心の機微を表す言葉を出されても、甚だ困惑するしかないわけだが……ま、言いたいことはなんとなくわかる。
「だから、あなたや涼宮さんを見ているのは、面白いですよ」
「計算通りにいかないから、ですか?」
「ええ」
にっこり微笑み、会話が途切れるのを見計らっていたかのように頼んでいたコーヒーが届く。雨で冷えた体には、やけに熱い。
「それでは、お先に失礼します」
「まだ雨は降ってますよ。雨宿りしてたんじゃないんですか?」
「わたし、雨宿りなんて一言も言ってませんよ」
「じゃあ、何してたんですか」
「それはほら、あなたが来るだろうと思って待っていたんです」
「え、どうして?」
「そのコーヒーがお口に合うくらいには、雨も止むんじゃないでしょうか? では、ごちそうさま」
「……は?」
ごちそうさまって……呼び止める間もなく店を出て行った喜緑さん分まで、俺が金を出せってことか?
ええい、くそ。やられた。まんまとやられた。今の気分にぴったりなほどに苦々しいコーヒーは、ずいぶんと高く付いた。おまけに飲み頃の温度になるころには、雨もしっかり止みそうな気配を漂わせている。
本当に……こういうことをするから、計算高いと言うんですよ喜緑さん。
〆
あちこちのSSでは喜緑さんのキャラが固定してきてますが、果たして原作ではどういう人になるのか、今から興味津々です。
よせばいいものを、見知った顔がいつもと違う表情を見せていれば気になるのは仕方がない。
「何やってんですか、こんなところで」
いつもSOS団が集まる喫茶店。雨宿りのつもりで一人寂しく足を踏み入れてみれば、そこで一人お茶をしている喜緑さんと遭遇した。
この人がハルヒが一人敵視している生徒会に立場を置く人であることを差し引いても、長門と同じTFEIなる宇宙人製の人造人間でもあり、そういう存在には某朝倉の例もあっていい思い出がない俺には、なかなか近寄りがたいものがある。
ただ、古泉曰く「今のところ不干渉を決め込んでいる」との話もあり、まさかこんな喫茶店の中で危害を加えてくることもなければ、何かされる可能性も皆無に等しい。また、不干渉を決め込んでいると言うのであれば、こちらから積極的に未知との遭遇を果たす必要性もなく、だったらほっとけよと自分自身にツッコミをいれつつも声をかけてしまうのは好奇心の為せる業か。
「あら、こんにちは」
「どーも」
「どうぞ」
「は?」
「お一人ですよね? ご一緒しませんか?」
女性からお誘いを受けるのは光栄だが、会話の順番がむちゃくちゃだなと思う。もっとも、そんな無粋なことを口にする必要もないく、こうやってお茶を一緒にするだけならば、そんな悪いことも起こらないだろうと考えて、せっかくなのでその向かいに腰を下ろした。
腰を落ち着けるなりそそくさと近寄ってくるウェイトレスに、メニューに目を通すことなくコーヒーだけを注文する。かくしてコーヒーが運ばれてくるまでのひとときを待つことになったのだが、こうやって喜緑さんと向かい合わせに座ってはいるものの、こちらから振れるような話題の持ち合わせはない。
いや、聞きたいことはいろいろあるんだが、果たしてそれを聞いていいのかどうかが迷うところだ。
「雨ですね」
と、窓の外を眺めたままに、喜緑さんはそう言った。
「ですね」
当たり障りのない天気の話題を振られたところで、凝ったセリフを返す術もない。ただ合いの手を入れるだけの言葉を返すと、喜緑さんは降り続ける雨粒の観察を続けていた。
「なんか、いつもと違くないですか?」
何やらアンニュイな雰囲気を醸し出す喜緑さんにそう言うと、顔は窓の外に目を向けたまま、視線だけを流してクスリと笑われた。
「あら、これもわたしですよ」
まぁ、そりゃそうなんだが、そうじゃなくてなんつーか……なんて言えばいいんだ? もっとこう、いつもは計算高いというか何事にも裏がありそうな笑顔を浮かべているのに、それがないだけで妙に不安を感じる。
「あらあら」
そんなことをつい口走ると、ようやく喜緑さんはこちらに向き直った。
「わたし、そんなイメージですか?」
「なんとなくですけど」
「そこまで何事も計算尽くで動いているわけじゃありませんよ」
視線を雨が叩く窓に移し、
「すべて計算で動かせるなら、つまらないじゃないですか。空から降ってくる雨粒がどこに落下するか、それも計算すればわかりますけれど、でもそういうのは風情がないでしょう? 人の気持ちも同じです」
「風情……ですか」
宇宙人的有機生命体の口から、日本人特有の心の機微を表す言葉を出されても、甚だ困惑するしかないわけだが……ま、言いたいことはなんとなくわかる。
「だから、あなたや涼宮さんを見ているのは、面白いですよ」
「計算通りにいかないから、ですか?」
「ええ」
にっこり微笑み、会話が途切れるのを見計らっていたかのように頼んでいたコーヒーが届く。雨で冷えた体には、やけに熱い。
「それでは、お先に失礼します」
「まだ雨は降ってますよ。雨宿りしてたんじゃないんですか?」
「わたし、雨宿りなんて一言も言ってませんよ」
「じゃあ、何してたんですか」
「それはほら、あなたが来るだろうと思って待っていたんです」
「え、どうして?」
「そのコーヒーがお口に合うくらいには、雨も止むんじゃないでしょうか? では、ごちそうさま」
「……は?」
ごちそうさまって……呼び止める間もなく店を出て行った喜緑さん分まで、俺が金を出せってことか?
ええい、くそ。やられた。まんまとやられた。今の気分にぴったりなほどに苦々しいコーヒーは、ずいぶんと高く付いた。おまけに飲み頃の温度になるころには、雨もしっかり止みそうな気配を漂わせている。
本当に……こういうことをするから、計算高いと言うんですよ喜緑さん。
〆
あちこちのSSでは喜緑さんのキャラが固定してきてますが、果たして原作ではどういう人になるのか、今から興味津々です。
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