category: 日記
DATE : 2007/01/05 (Fri)
DATE : 2007/01/05 (Fri)
うちのテレビなんですがね、買って一年ちょっとでつかなくなっちゃってたんですよ。なもんで、朝っぱらからメーカーのおっちゃんが来て直してくれました。
思えば、今日は1/5の金曜日。土日と成人の日の8日まで休みって人もいるでしょうが、今日から仕事始めって人も少なくないんじゃないでしょうか。俺はまぁ、盆暮れ正月関係なしの仕事してるので、明確に仕事始めって日はありませんが。
学生さんもあれですね、9日くらいから学校始まっちゃったりしますか。受験だって人もいそうですね。
んー、こんな話をしていると、どうもとりとめない感じになりそうなのでこのへんで。
思えば、今日は1/5の金曜日。土日と成人の日の8日まで休みって人もいるでしょうが、今日から仕事始めって人も少なくないんじゃないでしょうか。俺はまぁ、盆暮れ正月関係なしの仕事してるので、明確に仕事始めって日はありませんが。
学生さんもあれですね、9日くらいから学校始まっちゃったりしますか。受験だって人もいそうですね。
んー、こんな話をしていると、どうもとりとめない感じになりそうなのでこのへんで。
【Rain such as tears:fourth】
雨の日は憂鬱だ。どうして憂鬱なのかと言えば、その理由なんて考えるまでもない。
外を歩くにも傘という荷物がひとつ増え、湿度は高くなり、濡れた衣服は体にまとわりついて不快指数を底上げする。人によってはそれが快適と思う人もいるだろうが、俺はため息がでるほど気が滅入る。
特に、今みたいな夏場の雨は最悪だ。降ったら降ったでじめじめするし、止んだ後は猛烈な日差しで、世界そものもが蒸し器の中に入ってるような、じとーっとした暑さがまとわりついてくる。
「そっか、キョンくんは雨がニガテなんだねっ」
下駄箱前で立ち並び、間断なく降り続く雨を眺めながら、一緒になって並んで空を見上げている鶴屋さんが俺の考えをそうまとめ上げた。
なんだって俺と鶴屋さんがこうやって下駄箱前でボーッと空を眺めているのかと言えば、たまたま傘を忘れた俺が、同じく傘を忘れた鶴屋さんと帰りに鉢合わせし、「迎えの車が来るから乗せていってあげようか?」という心温まるお誘いを受けてお迎えが来るまで待っている、と、そういうことになっている。
「苦手というよりも、気が滅入る感じですね。鶴屋さんは違うんですか?」
「あたしは、そうでもないっかな」
聞くのも愚問だった気がする。この人にとって、はたして気分が滅入るひとときがあるのかどうかさえ疑わしい。天真爛漫という言葉が、これほど当てはまる人はそうそういないだろう。
「そうでもないよっ」
まるで照れ隠しのように笑って、鶴屋さんは俺の言葉をやんわりと否定した。
「あたしだって、そりゃ時々は落ち込むこともあるっさ」
そんなときが鶴屋さんにもあるのか。ちょっと意外だな。
「んでも、そんなくら~い気分を引きずったってしょうがないっしょ? だから、何事も楽しむ方向に考えをシフトさせるのさっ」
それが鶴屋流の世の中の楽しみ方ってやつですか。鶴屋さんだからこその、俺にはできそうにない考え方ではある。
「んー……キョンくんはないかい? 台風とかでさっ、風がごうごう吹きまくって雨がどわーって降ってくると、なんかこう、わくわくしてこないかい?」
「それは否定しませんけどね」
「ふつーの雨だってそうさっ。濡れたら大変だなーとか、風邪ひいちゃうなーとか、そんな余計なこと考えるから嫌になるんだよっ。だからさっ!」
にんまりと、普通に見ればいい笑顔なんだが今の俺には何かを企んでいるとしか思えないような笑みを浮かべた鶴屋さんは、俺の手を取るや否や、いきなり雨降り続く外に飛び出した。
そんなに激しいわけでもないが、全身びしょ濡れになるには充分な雨量の中、鶴屋さんは俺の手を握ったまま、そりゃもう清々しいまでの笑顔で空を仰ぎ見る。
「やっぱ雨の中ってのも気持ちいいもんだよっ! キョンくんもそうは思わないかい?」
「人を無理矢理引っ張り出しておいて、何言ってんすか」
「あっはははっ! そうだったね、ゴメンよっ!」
「それに、雨に濡れると制服が透けますよ」
「うおっとと」
俺に言われて気がついた、と言わんばかりに、鶴屋さんは慌てて胸元を手で隠す。いや、見たいですが、そんな失礼なことはしませんて。
「やだな、もうっ! キョンくん、えろえろだーっ!」
「不可抗力ってヤツじゃないですか」
「うははははっ!」
雨の中、ケラケラ笑う鶴屋さんは、天気くらいでその気分を左右されるほど、ヤワな元気エネルギーの持ち主じゃないらしい。
すっかりずぶ濡れで、それが鶴屋さんのせいだってのに、その姿を見ていれば怒る気にもなれない。ある意味、そのハイテンションは一種の才能だね。
それに、ここまで濡れちまえば、あとはもう、開き直りの心境だ。鶴屋さんのテンションが俺にも移ったのか、無駄にテンションが上がってくる。高校生にもなって、雨が楽しくて外ではしゃぐ姿ってのもアレだが、それはそれでいいような気がしてきた。
「ここまで濡れちゃえば、もうお迎えなんて待ってる必要ないかっ! んじゃキョンくん、帰ろうぜぃっ!」
雨の中、傘も差さずに全身びしょ濡れで、それでも楽しそうに笑いながら俺の手を引っ張る鶴屋さんを見ていると、確かに雨の日ってのも悪くないと思う。
しかしですね、鶴屋さん。俺が思うに、これは雨の日が楽しいんじゃなくて、雨の日でも楽しそうにはしゃいでいる鶴屋さんを見ることが楽しいんじゃないですかね?
〆
正月も終わったばかりだというのに、話の季節が夏頃ってのはいかがなものだろう。
雨の日は憂鬱だ。どうして憂鬱なのかと言えば、その理由なんて考えるまでもない。
外を歩くにも傘という荷物がひとつ増え、湿度は高くなり、濡れた衣服は体にまとわりついて不快指数を底上げする。人によってはそれが快適と思う人もいるだろうが、俺はため息がでるほど気が滅入る。
特に、今みたいな夏場の雨は最悪だ。降ったら降ったでじめじめするし、止んだ後は猛烈な日差しで、世界そものもが蒸し器の中に入ってるような、じとーっとした暑さがまとわりついてくる。
「そっか、キョンくんは雨がニガテなんだねっ」
下駄箱前で立ち並び、間断なく降り続く雨を眺めながら、一緒になって並んで空を見上げている鶴屋さんが俺の考えをそうまとめ上げた。
なんだって俺と鶴屋さんがこうやって下駄箱前でボーッと空を眺めているのかと言えば、たまたま傘を忘れた俺が、同じく傘を忘れた鶴屋さんと帰りに鉢合わせし、「迎えの車が来るから乗せていってあげようか?」という心温まるお誘いを受けてお迎えが来るまで待っている、と、そういうことになっている。
「苦手というよりも、気が滅入る感じですね。鶴屋さんは違うんですか?」
「あたしは、そうでもないっかな」
聞くのも愚問だった気がする。この人にとって、はたして気分が滅入るひとときがあるのかどうかさえ疑わしい。天真爛漫という言葉が、これほど当てはまる人はそうそういないだろう。
「そうでもないよっ」
まるで照れ隠しのように笑って、鶴屋さんは俺の言葉をやんわりと否定した。
「あたしだって、そりゃ時々は落ち込むこともあるっさ」
そんなときが鶴屋さんにもあるのか。ちょっと意外だな。
「んでも、そんなくら~い気分を引きずったってしょうがないっしょ? だから、何事も楽しむ方向に考えをシフトさせるのさっ」
それが鶴屋流の世の中の楽しみ方ってやつですか。鶴屋さんだからこその、俺にはできそうにない考え方ではある。
「んー……キョンくんはないかい? 台風とかでさっ、風がごうごう吹きまくって雨がどわーって降ってくると、なんかこう、わくわくしてこないかい?」
「それは否定しませんけどね」
「ふつーの雨だってそうさっ。濡れたら大変だなーとか、風邪ひいちゃうなーとか、そんな余計なこと考えるから嫌になるんだよっ。だからさっ!」
にんまりと、普通に見ればいい笑顔なんだが今の俺には何かを企んでいるとしか思えないような笑みを浮かべた鶴屋さんは、俺の手を取るや否や、いきなり雨降り続く外に飛び出した。
そんなに激しいわけでもないが、全身びしょ濡れになるには充分な雨量の中、鶴屋さんは俺の手を握ったまま、そりゃもう清々しいまでの笑顔で空を仰ぎ見る。
「やっぱ雨の中ってのも気持ちいいもんだよっ! キョンくんもそうは思わないかい?」
「人を無理矢理引っ張り出しておいて、何言ってんすか」
「あっはははっ! そうだったね、ゴメンよっ!」
「それに、雨に濡れると制服が透けますよ」
「うおっとと」
俺に言われて気がついた、と言わんばかりに、鶴屋さんは慌てて胸元を手で隠す。いや、見たいですが、そんな失礼なことはしませんて。
「やだな、もうっ! キョンくん、えろえろだーっ!」
「不可抗力ってヤツじゃないですか」
「うははははっ!」
雨の中、ケラケラ笑う鶴屋さんは、天気くらいでその気分を左右されるほど、ヤワな元気エネルギーの持ち主じゃないらしい。
すっかりずぶ濡れで、それが鶴屋さんのせいだってのに、その姿を見ていれば怒る気にもなれない。ある意味、そのハイテンションは一種の才能だね。
それに、ここまで濡れちまえば、あとはもう、開き直りの心境だ。鶴屋さんのテンションが俺にも移ったのか、無駄にテンションが上がってくる。高校生にもなって、雨が楽しくて外ではしゃぐ姿ってのもアレだが、それはそれでいいような気がしてきた。
「ここまで濡れちゃえば、もうお迎えなんて待ってる必要ないかっ! んじゃキョンくん、帰ろうぜぃっ!」
雨の中、傘も差さずに全身びしょ濡れで、それでも楽しそうに笑いながら俺の手を引っ張る鶴屋さんを見ていると、確かに雨の日ってのも悪くないと思う。
しかしですね、鶴屋さん。俺が思うに、これは雨の日が楽しいんじゃなくて、雨の日でも楽しそうにはしゃいでいる鶴屋さんを見ることが楽しいんじゃないですかね?
〆
正月も終わったばかりだというのに、話の季節が夏頃ってのはいかがなものだろう。
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[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
それで万事おっけーなのが鶴屋さんですよ!
★確かに季節外れだけど。
NAME: せつや
にのまえさん、今晩は。
SS良かったです。ハルヒとは違った意味で、鶴屋さんはキョンに良い影響を与えているんだな、と言うのがよく出ていたと思います。
それはそうと、テレビは災難でしたね。私はPCの調子が悪くなりましたが何とか直りました。
ではまた。
SS良かったです。ハルヒとは違った意味で、鶴屋さんはキョンに良い影響を与えているんだな、と言うのがよく出ていたと思います。
それはそうと、テレビは災難でしたね。私はPCの調子が悪くなりましたが何とか直りました。
ではまた。
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:確かに季節外れだけど。
鶴屋さんはSSで書くと、どうにもハルヒさんとキャラがかぶってるところがあるのでなかなか難しい役どころです。
それはそうとTVは、購入期間から壊れるまでが短かったということで(保障期間は切れてましたが)無償修理をしてもらえたのがなによりでしたヽ(´▽`)ノ
それはそうとTVは、購入期間から壊れるまでが短かったということで(保障期間は切れてましたが)無償修理をしてもらえたのがなによりでしたヽ(´▽`)ノ
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