category: 日記
DATE : 2007/01/01 (Mon)
DATE : 2007/01/01 (Mon)
本日から2007年です。新しい年になりました。
とは言え、日々は諾々と続いていくもので、もう親族からお年玉を貰えるような立場ではなく、下手するとあげなくちゃならにような身分となった今、正月気分はまったりしたひととき以外では感じられなくなっている自分にげんなりです。
さらに、今年は喪中ということもあって正月すらない始末。いやホント、世の中なにがあるかわかったもんじゃありませんね。
ともあれ、新しい一年の始まりです。今年で何かが変わる人、何も変わらない人、様々でしょうが、皆様にとって良き一年であることを願っておりまする。
新年一発目だから『初恋』のつづきをUPするはずだったのに……orz
仕方ないので、おまけの新シリーズを後でUPっときます。
※17:00ごろ、おまけ追加。
とは言え、日々は諾々と続いていくもので、もう親族からお年玉を貰えるような立場ではなく、下手するとあげなくちゃならにような身分となった今、正月気分はまったりしたひととき以外では感じられなくなっている自分にげんなりです。
さらに、今年は喪中ということもあって正月すらない始末。いやホント、世の中なにがあるかわかったもんじゃありませんね。
ともあれ、新しい一年の始まりです。今年で何かが変わる人、何も変わらない人、様々でしょうが、皆様にとって良き一年であることを願っておりまする。
新年一発目だから『初恋』のつづきをUPするはずだったのに……orz
仕方ないので、おまけの新シリーズを後でUPっときます。
※17:00ごろ、おまけ追加。
【Rain such as tears:first】
1月1日。世間で言うところの元旦は、新しい一年の始まりの日であり、各家庭でどのように過ごすかは違ってくるだろうが、我が家では何もせずに家の中でテレビを見つつ、ゴロゴロゴロゴロしている日に他ならない。
毎年そうだった。今年もそう過ごすつもりだった。なのに何故か今、そろそろ朝日が昇ろうかという時間に、俺は傘を差して外出していた。
別に年が変わってすぐに初詣をしようってわけじゃない。神社の神様にご挨拶をするのは、何も年が変わって早ければいいってわけじゃないだろ? そんなもんは日が昇って、眠気も取れてからでいいだろうさ。
にもかかわらず、俺は外にいた。
雨も降っている。
おまけに気温は氷点下の寒さだ。
「まったく、一年の始まりが雨なんてツイてないわね。雨じゃなくて、せめて雪になれってもんよ」
さっさと家に帰ってストーブで暖を取り、年越しライブやお笑い番組でも見ていたいのに、俺を引っ張り出した張本人は、どうも怒りを向ける矛先を間違ってるようなコメントを口にする。
「天気予報でも言ってただろ、今年の初日の出はあいにくの天気で拝めそうにない、ってな」
「予報でしょ? 予報なんだから正解ってわけじゃないわ。もしかすると晴れて初日の出が拝めるかもしれないじゃない」
世の中の気象予報士に全力で謝れと言いたくなるような暴言を吐くハルヒに向かって、俺が言えることは何もなく、その現代科学では理解不能な思考回路がせめて新しいこの一年で、少しはまともになってくれと願わずにはいられない。
「そもそも、なんで初日の出なんだ? しかも俺だけ引っ張り出しやがって。他の連中はどうした?」
「みんな年越しで忙しいじゃない」
俺だって忙しいぞ……主にテレビを見ることで、だけどな。
「それに、あんたが一番御利益が必要そうだから、わざわざあたしが時間を割いてまで引っ張り出してあげたのよ。感謝しなさい」
それはなんだ、俺が何もしてくれない神様に頼らなくちゃならないほど、不幸を一身に背負っているとでも言いたいのか。だったらその元凶たるおまえが日頃の行いを正してくれと言いたいわけだが、そんなことも言えるわけもなく、ため息しか出ない。
言いたいことも言えない世の中は、世知辛いね。
「あーあ、骨折り損ね」
止むどころか、やや激しさを増してきた雨に、往生際の悪いハルヒもようやく諦めはじめてくれた。本当に寒いんだがね、そろそろ帰っていいか?
「せっかくだし、せめて分厚い雲の向こうに輝いてる太陽に拝んでみたら?」
「拝むのは神社で初詣のときだけで充分だ。初日の出はあれだろ、元旦初日の太陽の光を浴びることに意味があるんじゃないのか?」
「そうなの?」
知らないで初日の出云々と騒いでいたのか。まぁ、俺も初日の出の御利益ってのがどういうときに授けられるのか知らないんだけどな。
「仕方ないわね、そんなに拝みたいなら神社に行くわよ」
拝みたいなんて一言も言ってねぇだろ。
「あとで他の連中と一緒に行くときでいいさ」
「あんた、さっきから文句ばっかりね」
そりゃ元日の、しかも雨模様の寒空の下に引っ張り出されたんじゃ、愚痴りたくもなるってもんだ。せめて雨さえ降っていなけりゃ、愚痴も少なくなるんだろうけどな。
「まさに涙雨ね。やっぱりあんた、ツイてないんじゃない?」
「だったらツキを分けてもらいたいもんだ」
「そう? ならまた元気エネルギーを注入してあげようか?」
頼むからやめてくれ。おまえに睨まれたところで幸せになるとは思えないし、こんな寒空の下、おまえとニラメッコをする気はまったくない。
「遠慮することないじゃない。体もポカポカしてくるし、発汗作用もあって健康にいいのよ」
おまえは遠慮という言葉の意味を知っているのか。おまけにこんな状況で汗をかいても、すぐに凍えるだけで健康にいいどころの話じゃない。風邪を引くだろ。
「文句が多いわねぇ。じゃあ、元旦の特別サービスよ。寒くならないようにずーっとエネルギーを注入してあげるから、ほらほら、ちゃんとこっちを向きなさい」
ぱちん、と傘をたたむや否や、人の顔を両手でがっちり掴んだハルヒは、目を合わせようと無理矢理固定させようとしてくる。どうやらこいつの脳内では、初日の出を拝むことから俺にガン飛ばしをすることが主題に切り替わっちまったようだ。
元旦早々、初日の出じゃなくてハルヒの顔を凝視することを強制された俺は、今年一年がいい年になるのか、それとも最悪な年になるのか……さて、どっちになるだろうね。
〆
今回のテーマは「雨」だったりします。
それはともかく、今年一年よろしくお願いいたします。
1月1日。世間で言うところの元旦は、新しい一年の始まりの日であり、各家庭でどのように過ごすかは違ってくるだろうが、我が家では何もせずに家の中でテレビを見つつ、ゴロゴロゴロゴロしている日に他ならない。
毎年そうだった。今年もそう過ごすつもりだった。なのに何故か今、そろそろ朝日が昇ろうかという時間に、俺は傘を差して外出していた。
別に年が変わってすぐに初詣をしようってわけじゃない。神社の神様にご挨拶をするのは、何も年が変わって早ければいいってわけじゃないだろ? そんなもんは日が昇って、眠気も取れてからでいいだろうさ。
にもかかわらず、俺は外にいた。
雨も降っている。
おまけに気温は氷点下の寒さだ。
「まったく、一年の始まりが雨なんてツイてないわね。雨じゃなくて、せめて雪になれってもんよ」
さっさと家に帰ってストーブで暖を取り、年越しライブやお笑い番組でも見ていたいのに、俺を引っ張り出した張本人は、どうも怒りを向ける矛先を間違ってるようなコメントを口にする。
「天気予報でも言ってただろ、今年の初日の出はあいにくの天気で拝めそうにない、ってな」
「予報でしょ? 予報なんだから正解ってわけじゃないわ。もしかすると晴れて初日の出が拝めるかもしれないじゃない」
世の中の気象予報士に全力で謝れと言いたくなるような暴言を吐くハルヒに向かって、俺が言えることは何もなく、その現代科学では理解不能な思考回路がせめて新しいこの一年で、少しはまともになってくれと願わずにはいられない。
「そもそも、なんで初日の出なんだ? しかも俺だけ引っ張り出しやがって。他の連中はどうした?」
「みんな年越しで忙しいじゃない」
俺だって忙しいぞ……主にテレビを見ることで、だけどな。
「それに、あんたが一番御利益が必要そうだから、わざわざあたしが時間を割いてまで引っ張り出してあげたのよ。感謝しなさい」
それはなんだ、俺が何もしてくれない神様に頼らなくちゃならないほど、不幸を一身に背負っているとでも言いたいのか。だったらその元凶たるおまえが日頃の行いを正してくれと言いたいわけだが、そんなことも言えるわけもなく、ため息しか出ない。
言いたいことも言えない世の中は、世知辛いね。
「あーあ、骨折り損ね」
止むどころか、やや激しさを増してきた雨に、往生際の悪いハルヒもようやく諦めはじめてくれた。本当に寒いんだがね、そろそろ帰っていいか?
「せっかくだし、せめて分厚い雲の向こうに輝いてる太陽に拝んでみたら?」
「拝むのは神社で初詣のときだけで充分だ。初日の出はあれだろ、元旦初日の太陽の光を浴びることに意味があるんじゃないのか?」
「そうなの?」
知らないで初日の出云々と騒いでいたのか。まぁ、俺も初日の出の御利益ってのがどういうときに授けられるのか知らないんだけどな。
「仕方ないわね、そんなに拝みたいなら神社に行くわよ」
拝みたいなんて一言も言ってねぇだろ。
「あとで他の連中と一緒に行くときでいいさ」
「あんた、さっきから文句ばっかりね」
そりゃ元日の、しかも雨模様の寒空の下に引っ張り出されたんじゃ、愚痴りたくもなるってもんだ。せめて雨さえ降っていなけりゃ、愚痴も少なくなるんだろうけどな。
「まさに涙雨ね。やっぱりあんた、ツイてないんじゃない?」
「だったらツキを分けてもらいたいもんだ」
「そう? ならまた元気エネルギーを注入してあげようか?」
頼むからやめてくれ。おまえに睨まれたところで幸せになるとは思えないし、こんな寒空の下、おまえとニラメッコをする気はまったくない。
「遠慮することないじゃない。体もポカポカしてくるし、発汗作用もあって健康にいいのよ」
おまえは遠慮という言葉の意味を知っているのか。おまけにこんな状況で汗をかいても、すぐに凍えるだけで健康にいいどころの話じゃない。風邪を引くだろ。
「文句が多いわねぇ。じゃあ、元旦の特別サービスよ。寒くならないようにずーっとエネルギーを注入してあげるから、ほらほら、ちゃんとこっちを向きなさい」
ぱちん、と傘をたたむや否や、人の顔を両手でがっちり掴んだハルヒは、目を合わせようと無理矢理固定させようとしてくる。どうやらこいつの脳内では、初日の出を拝むことから俺にガン飛ばしをすることが主題に切り替わっちまったようだ。
元旦早々、初日の出じゃなくてハルヒの顔を凝視することを強制された俺は、今年一年がいい年になるのか、それとも最悪な年になるのか……さて、どっちになるだろうね。
〆
今回のテーマは「雨」だったりします。
それはともかく、今年一年よろしくお願いいたします。
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●この記事にコメントする
★いつもありがとうございます。
NAME: せつや
にのまえさん、あけましておめでとうございます。
元旦から更新は大変でしょうけど嬉しいです(そのうえ、こちらのコメントにREをありがとうございます)。
それはそうと、今度のテーマは『雨』ですか、これはいろんなシュチュエーションが考えられそうなテーマですね。朝比奈さんの長編ともども楽しみにしています。
その朝比奈さんですが『少しダウナー思考になるかも』とのことですが、私もあの人の立場は『かなりしんどいよな』と思っていました(キョンからも尊重はされても対等には見られていませんし)。ですからSSをどのように書いていくのか、すごく楽しみです。
では今年もよろしくお願いいたします。
元旦から更新は大変でしょうけど嬉しいです(そのうえ、こちらのコメントにREをありがとうございます)。
それはそうと、今度のテーマは『雨』ですか、これはいろんなシュチュエーションが考えられそうなテーマですね。朝比奈さんの長編ともども楽しみにしています。
その朝比奈さんですが『少しダウナー思考になるかも』とのことですが、私もあの人の立場は『かなりしんどいよな』と思っていました(キョンからも尊重はされても対等には見られていませんし)。ですからSSをどのように書いていくのか、すごく楽しみです。
では今年もよろしくお願いいたします。
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:いつもありがとうございます。
あけてしまいました。今年も変わらぬご愛好のほど、よろしくお願いいたします。
で、これまで『行為』をテーマにしてきました、今回からはシチュエーション別のテーマにしてみたわけです。キャラによっては「こんなことしないよなぁ」ってのが出ちゃうので、変えてみました。
長篇のほうは……さて、どうなることやら。オチと山場は決まっているのですが、そこまで持っていくまでに時間がかかりそうです。
で、これまで『行為』をテーマにしてきました、今回からはシチュエーション別のテーマにしてみたわけです。キャラによっては「こんなことしないよなぁ」ってのが出ちゃうので、変えてみました。
長篇のほうは……さて、どうなることやら。オチと山場は決まっているのですが、そこまで持っていくまでに時間がかかりそうです。
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
やや、初めましてでございますね。これまでのラインを最低ラインに、今後も精進してきたいと思いますので、何卒よしなに。
>ついでにタイトル「farst」じゃなくて「first」なのでは?
ハッ∑(゚Д゚〃)……(゚д゚)……!Σ(゜∀゜)
英語苦手なのバレた! 修正しておきます(;´Д`)
>ついでにタイトル「farst」じゃなくて「first」なのでは?
ハッ∑(゚Д゚〃)……(゚д゚)……!Σ(゜∀゜)
英語苦手なのバレた! 修正しておきます(;´Д`)
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