category: 日記
DATE : 2007/01/26 (Fri)
DATE : 2007/01/26 (Fri)
前日の日記にキャラソン発売とドラマCD発売、さらにDVD最終巻も……と書きましたが、よく考えればDVD最終巻は今日でしたね。いやん、すっかり勘違い。
フライングで買っちゃった人は、すでに見ているんでしょうか。本編もさることながら、ハレ晴レダンス完全版も気になるところであります。
これでひとまず映像作品は区切りがついた形ですが、あちこちで噂されている第二期は本当にあるのか……どうなんでしょ? たぶん、あるんだろうなぁ、などと思いつつ今日はこのへんで。
それと、アクセス解析から当BLOGにリンクを張っていただいているサイト様へ、こちらからもリンクを張らせていただきました。
この場にての報告させていただきます。
フライングで買っちゃった人は、すでに見ているんでしょうか。本編もさることながら、ハレ晴レダンス完全版も気になるところであります。
これでひとまず映像作品は区切りがついた形ですが、あちこちで噂されている第二期は本当にあるのか……どうなんでしょ? たぶん、あるんだろうなぁ、などと思いつつ今日はこのへんで。
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この場にての報告させていただきます。
第一話はこちら
【週刊朝倉涼子】
第二話:朝倉さん、慌てる
情報生命体にとって時間という概念はないに等しいけれど、インターフェースっていう物質情報を持つようになれば、時間という情報に束縛されなければならず、それが窮屈に感じることもあるの。
前はそう思ってた。けれど今は、こうやって学校までの坂道を歩く時間があることも悪くないかなって感じるわ。
「それでね、この間の球技大会で……」
そう思えるのも、隣に阪中さんがいるせいかしら? わたしにとっての最優先任務は涼宮さんの監視、および情報爆発を誘発させること。それを遂行するために周囲へ溶け込む処世術として他人とのコミュニケーションを積極的に取るようにしていたけれど……今はそうね、あまりそういうこととは関係ない立場にいるから、普通の会話が楽しいかも。
そもそも今回のわたしは、
「あら、朝倉さんじゃありませんか」
って、また名指しで呼ばれて、一緒に歩いている阪中さんまで足を止めることになっちゃった。本当にどうしてわたしだってわかるの? こうやって帽子も被って一目じゃわからないようにしてるのに……って。
「きっ、喜緑さん……っ!」
「ご無沙汰しております」
もう本当に『にっこり』って言う言葉がぴったり当てはまるような笑みを浮かべているけれど……どどどどうしてここに彼女がいるの!?
「あれ、知り合いなの? 朝倉さんと……えと、生徒会の喜緑江美里先輩ですよね?」
これって……ちょっとまずいんじゃないのかしら? 高校に入学して一ヶ月ちょっとで転校しちゃったわたしと、一学年上という立場にいる喜緑さんが顔見知りっていうのは不自然だし、あまりいいことじゃないんじゃないのかな?
「あら、わたしのことをご存じでした?」
「はい。凄腕の書記がいるって、生徒会に。ウワサになってましたから」
「あらあら、そんなウワサが流れているなんて。わたし、特に何もしていませんのに」
凄腕って、それはそうかもしれないけれど、その噂っていうのが良い方なのか悪い方なのか……うん、ごめん。ちょっと考えたくないな。考えたくないけど、考えるまでもなくどうせ喜緑さんのことだから……ううん、なんでもないから気にしないで。ホントご免なさい。
「それで、知り合いなの? 朝倉さんと喜緑先輩」
「ええっとそれは、」
「ええ、そうですよ」
みっ、認めちゃうのね……いいのかしら、それで……?
「朝倉さんとは中学から仲よくしていた後輩でしたから。急にカナダへ転校になったときは、残念に思っておりました」
な、なるほど……そういうごまかし方をするんだ。さすがに口先の魔術師っていう二つ名を冠してないわね、喜緑さん。
「ところで……朝倉さんたちは、これから学校へ?」
「あ、そ、そうなの。約一年ぶりに戻ってきたところで阪中さんと会って、それで誘われたから学校に。うん、せめて先生には挨拶しておこうかなって」
「あらあら。それはとても良い心がけですね。ああ、でも」
な、何かしら? わたしのことジッと見つめて……ちょっと嫌な予感が。
「いえいえ、朝倉さん、クラスでも人気があったと聞いておりますから。急に現れたりしたら、みなさん驚くのではないかと思いまして」
だからこの、顔が見えないように帽子をかぶって変装を……ごめん、なんでもない。
「ああ、そうですわ」
何を思いついたのか、どうせだったら何も思い浮かばずに素通りして欲しかったところだけれど、でももう遅いから半ば観念してるけれどでもその……本当に何をするつもりなの?
「せめてもう少し……ええっと」
そう言って鞄の中に手を入れた喜緑さんだけれど、今、何かをしたわね。阪中さんは気づかなかったかもしれないけれど、わたしの目はごまかせないわ。何か……筆箱かしら。それを分解・再構成して何かに作り替えたわね
「これです」
と、言って取り出したのは黄色いリボン。今作り替えたのはそれかしら。でも、なんでリボンなのかな?
「生徒や教師以外が校内に入るのは御法度ですけれど、朝倉さんですからそれは問題ないと思います。そのままの出で立ちでも、大丈夫とは思いますけれど……せめて無用の混乱を避けるためにも、他の生徒に気づかれないように髪型も変えてみてはいかがでしょう」
そんなことを言うけれど、なんでかな、今さら髪型ひとつを変えたところで、すぐにバレそうな気がするんだけど……それでも喜緑さんったら、わたしの背後に回り込むと手慣れた様子でそそくさと髪をまとめちゃった。
「これで帽子をかぶれば、朝倉さんだってすぐにはわからないんじゃないかしら」
「あー……うん、そう……かな? かも」
あの……阪中さんがすっごく微妙な表情を浮かべてるんだけど……。
「あ、ついつい話し込んでしまいましたね。それでは朝倉さん、そのお友達の方も、また」
微笑みをたたえたまま、喜緑さんはそそくさと……ええ、本当にそそくさと坂道を降りていっちゃった。もっとこう、何か言われるかもと思っていたけど、側に阪中さんがいたから遠慮したのかな?
あの喜緑さんが遠慮……なんて、するのかな?
「朝倉さん、上級生にも知り合いがいたのね」
「え? ああ、うん。そうなの」
「そっかー、それで北高選んだのね。朝倉さん。勉強もできるし、どうして光陽園学院じゃないのかなって思ってたの」
「そ、そうなの。そういう理由もあってね……えっと、それより早く学校に、」
「あーっ!!」
もう、今度はなに……って、どどど、どうして涼宮さんが!? いえ、それはまだごまかしようもあるだろうけれど、なんで彼も一緒に……。
「見つけたわよっ、こンの……リボン泥棒っ!」
そんなわたしの動揺を余所に、涼宮さんはしっかり鋭く指さして、そんなことを口にした。
つづく
【週刊朝倉涼子】
第二話:朝倉さん、慌てる
情報生命体にとって時間という概念はないに等しいけれど、インターフェースっていう物質情報を持つようになれば、時間という情報に束縛されなければならず、それが窮屈に感じることもあるの。
前はそう思ってた。けれど今は、こうやって学校までの坂道を歩く時間があることも悪くないかなって感じるわ。
「それでね、この間の球技大会で……」
そう思えるのも、隣に阪中さんがいるせいかしら? わたしにとっての最優先任務は涼宮さんの監視、および情報爆発を誘発させること。それを遂行するために周囲へ溶け込む処世術として他人とのコミュニケーションを積極的に取るようにしていたけれど……今はそうね、あまりそういうこととは関係ない立場にいるから、普通の会話が楽しいかも。
そもそも今回のわたしは、
「あら、朝倉さんじゃありませんか」
って、また名指しで呼ばれて、一緒に歩いている阪中さんまで足を止めることになっちゃった。本当にどうしてわたしだってわかるの? こうやって帽子も被って一目じゃわからないようにしてるのに……って。
「きっ、喜緑さん……っ!」
「ご無沙汰しております」
もう本当に『にっこり』って言う言葉がぴったり当てはまるような笑みを浮かべているけれど……どどどどうしてここに彼女がいるの!?
「あれ、知り合いなの? 朝倉さんと……えと、生徒会の喜緑江美里先輩ですよね?」
これって……ちょっとまずいんじゃないのかしら? 高校に入学して一ヶ月ちょっとで転校しちゃったわたしと、一学年上という立場にいる喜緑さんが顔見知りっていうのは不自然だし、あまりいいことじゃないんじゃないのかな?
「あら、わたしのことをご存じでした?」
「はい。凄腕の書記がいるって、生徒会に。ウワサになってましたから」
「あらあら、そんなウワサが流れているなんて。わたし、特に何もしていませんのに」
凄腕って、それはそうかもしれないけれど、その噂っていうのが良い方なのか悪い方なのか……うん、ごめん。ちょっと考えたくないな。考えたくないけど、考えるまでもなくどうせ喜緑さんのことだから……ううん、なんでもないから気にしないで。ホントご免なさい。
「それで、知り合いなの? 朝倉さんと喜緑先輩」
「ええっとそれは、」
「ええ、そうですよ」
みっ、認めちゃうのね……いいのかしら、それで……?
「朝倉さんとは中学から仲よくしていた後輩でしたから。急にカナダへ転校になったときは、残念に思っておりました」
な、なるほど……そういうごまかし方をするんだ。さすがに口先の魔術師っていう二つ名を冠してないわね、喜緑さん。
「ところで……朝倉さんたちは、これから学校へ?」
「あ、そ、そうなの。約一年ぶりに戻ってきたところで阪中さんと会って、それで誘われたから学校に。うん、せめて先生には挨拶しておこうかなって」
「あらあら。それはとても良い心がけですね。ああ、でも」
な、何かしら? わたしのことジッと見つめて……ちょっと嫌な予感が。
「いえいえ、朝倉さん、クラスでも人気があったと聞いておりますから。急に現れたりしたら、みなさん驚くのではないかと思いまして」
だからこの、顔が見えないように帽子をかぶって変装を……ごめん、なんでもない。
「ああ、そうですわ」
何を思いついたのか、どうせだったら何も思い浮かばずに素通りして欲しかったところだけれど、でももう遅いから半ば観念してるけれどでもその……本当に何をするつもりなの?
「せめてもう少し……ええっと」
そう言って鞄の中に手を入れた喜緑さんだけれど、今、何かをしたわね。阪中さんは気づかなかったかもしれないけれど、わたしの目はごまかせないわ。何か……筆箱かしら。それを分解・再構成して何かに作り替えたわね
「これです」
と、言って取り出したのは黄色いリボン。今作り替えたのはそれかしら。でも、なんでリボンなのかな?
「生徒や教師以外が校内に入るのは御法度ですけれど、朝倉さんですからそれは問題ないと思います。そのままの出で立ちでも、大丈夫とは思いますけれど……せめて無用の混乱を避けるためにも、他の生徒に気づかれないように髪型も変えてみてはいかがでしょう」
そんなことを言うけれど、なんでかな、今さら髪型ひとつを変えたところで、すぐにバレそうな気がするんだけど……それでも喜緑さんったら、わたしの背後に回り込むと手慣れた様子でそそくさと髪をまとめちゃった。
「これで帽子をかぶれば、朝倉さんだってすぐにはわからないんじゃないかしら」
「あー……うん、そう……かな? かも」
あの……阪中さんがすっごく微妙な表情を浮かべてるんだけど……。
「あ、ついつい話し込んでしまいましたね。それでは朝倉さん、そのお友達の方も、また」
微笑みをたたえたまま、喜緑さんはそそくさと……ええ、本当にそそくさと坂道を降りていっちゃった。もっとこう、何か言われるかもと思っていたけど、側に阪中さんがいたから遠慮したのかな?
あの喜緑さんが遠慮……なんて、するのかな?
「朝倉さん、上級生にも知り合いがいたのね」
「え? ああ、うん。そうなの」
「そっかー、それで北高選んだのね。朝倉さん。勉強もできるし、どうして光陽園学院じゃないのかなって思ってたの」
「そ、そうなの。そういう理由もあってね……えっと、それより早く学校に、」
「あーっ!!」
もう、今度はなに……って、どどど、どうして涼宮さんが!? いえ、それはまだごまかしようもあるだろうけれど、なんで彼も一緒に……。
「見つけたわよっ、こンの……リボン泥棒っ!」
そんなわたしの動揺を余所に、涼宮さんはしっかり鋭く指さして、そんなことを口にした。
つづく
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[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
ええ、もう本当に朝倉さんには頑張ってもらいたいもんです(ノ∀`)タハー
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
本物のリボンは……もちろん朝比奈さんが身につけているものですw
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
いやいやいや……まだまだこれからですよ( ̄ー ̄)
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
喜緑さんの策士っぷりは明日の更新でさらに激しく……なるかどうかはわかりませんw
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