category: 日記
DATE : 2007/03/01 (Thu)
DATE : 2007/03/01 (Thu)
今年は暖かいですから、桜の開花も早いんですかねぇ。
自分は花粉症にはなってないので、春先の暖かい季節がダイスキだったりします。近所には桜並木もあるので、咲いたころに行ってみようそうしよう。
もっとも、自分の場合は花より団子なので桜なんてそっちのけですが。
そんな感じで。
本日はミヨキチさんの出番です。
自分は花粉症にはなってないので、春先の暖かい季節がダイスキだったりします。近所には桜並木もあるので、咲いたころに行ってみようそうしよう。
もっとも、自分の場合は花より団子なので桜なんてそっちのけですが。
そんな感じで。
本日はミヨキチさんの出番です。
【週刊吉村美代子】
自分がまだ子供だっていうことはわかっているつもりです。そもそも小学生ですし、自分一人でなんでも出来るわけでもないですから。
でも、それでも「大人ってズルいなぁ」って思うことがあります。
例えば、夜遅くまで起きていられたり、映画とかの年齢制限もそうですね。その他にもいろいろあります。もちろん、休日に友だちと街までお買い物に出かけることも、子供だからって理由で、ちょっと厳しいんです。近所で遊んだり商店街に出かけたりっていうのはそれほどでもないんですけど、街中まで出かけるときは、やっぱり保護者の人が一緒じゃないと親がうるさくて……。
「と、いうわけなんです」
友だちと二人だけで遊びに来るつもりが、親がうるさかったばかりに、一緒に遊ぶ予定だった彼女のお兄さんにまで頼むことになって……ああ、もう。本当に申し訳なく思います。せっかくの休日なのに、わざわざ付き合わせてしまって。
「それで今朝になって妹が騒いでたわけか」
「本当にすみません」
「ま、暇だったしな。ついて歩くだけなら別に構わないぞ」
そう言っていただけるのは有り難いですし、嬉しいんですけれど……でもやっぱり恐縮しちゃいます。本当なら今日は中止にしようと思っていたのに、まさかお兄さんの方からOKが出るなんて思わなくて。
どうしよう……ううん、困ってるわけじゃなくて、なんていうか驚いただけで、そもそも二人きりってわけでもないから緊張することもなくて……でも、まさかこんな風に一緒にいられる時間ができるとは思わなくて──
「──んだ?」
「え?」
「いや、どこに行くんだ? って聞いただけだが」
「あ、えっと」
「今日はお洋服を買いに行くのーっ」
一緒に来た友だち……お兄さんの実の妹になるんだけれど、その子がわたしに代わって答えてくれました。確かにその通りです……って、わたし自身が思い出してどうするんだって話ですよね。でも、それでさらにちょっと困ったことも一緒に思い出したんです。
彼女が言うように、確かに服を買いに来たんです。服と言っても小学生ですから、そんな高いものじゃないですけど、ただ……服と一言で言ってもいろいろあるわけで……そりゃ、二人は兄妹ですから別に構わないと思うんです。でも、あたしの場合は、その、ちょっと。
「あ、あのお兄さん。わたしたち、そこのお店で二人で買い物してきますから。えっとその、それまでどこかで休んでてください」
「うん? それでも構わんが、しかし保護者として着いてきた以上は目の届くところにいないと、何かとマズくないか?」
「だっ、大丈夫ですよ。お店の出口は一カ所だけですから」
「でもなぁ」
必死に説得するんですけれど、お兄さん、妙なところで真面目で……こういうところは、ちょっと……わざとやってるんじゃ? って思うほど、鈍いんですよね。
「キョンくん、ホントに一緒にお店の中まで来るの?」
どうやって説得しようかとあれこれ思案していると、彼女の方からもそんな言葉が……って、ちょっと待って!?
「なんだ、何があるんだ?」
「あたしたち、下着も買うんだよ。いつも嫌だっていうのに、今日は選んでくれるの?」
「え? あ」
そこまで言われてお兄さんの方もようやく気づいたみたいで、わたしの方を見て……うわぁっ、すっごい恥ずかしい……。
「あー、えっとじゃあ、そこのベンチで待ってるから。まぁ、なんだ。ごゆっくり」
ごゆっくりって何ですか、もう……。
お店はランジェリーショップじゃなくて普通の衣料品店ですから、何も買うのは下着だけじゃないんです。外ではお兄さんも待たせていることだし、あまり時間をかけずに店内を二人で見て回りましたけど。
彼女の方は何着か試着して(下着じゃないですよ)買ったみたいです。逆にわたしの方は、あまり気に入った柄のものがなく何も買わずに済ませました。どうも、今ここで買っちゃうのは……なんていうか、見られて無くてもやっぱり恥ずかしいんです。
それにしても、店内にはカップルで普通に下着売り場にまで来ている人たちがいるんですね。やっぱり大人になると、こういう場所でも平気になるのかしら?
そういうのを見ちゃうと、羨ましいって思う反面、やっぱりズルいなぁって。わたしももう少し大きくなれば、好きな人と一緒にいろんなところに行けるようになるのかしら。別に下着売り場じゃなくてもいいんですけど。
「キョンくん、おまたせー」
「お待たせしました」
外に出ると、お兄さんはやっぱり暇だったみたいで携帯電話をいじってました。何かアプリで遊んでたのかな? どちらにしろ、本当に待たせて申し訳ないです。
「随分と買い込んだな」
「えへへ~。お家に帰ったらキョンくんに見せてあげるね」
「おまえのファッションショーに付き合うつもりはない。あれ、そっちは何も買ってないのか」
お店の袋をぶんぶん振り回す彼女と違って、わたしの方は手ぶらでしたからお兄さんもすぐに気づいたみたい。
「はい。あまり、その、気に入ったのがなくて……」
「あ~……もしかして俺がいたから?」
「え? いえ、そうじゃなくて、えっとその、気に入ったのがなかったから……」
「そうか」
わたしがしどろもどろに答えると、お兄さんの方もちょっと困ったような表情を見せて……こういうのって、もしかするとわたしが気にするほど、相手は気にしないものじゃないのかなって思うんですけれど、でもやっぱり恥ずかしいですから……。
「なんていうか、悪かった。また今度、出かけるときに付き合うよ。ただ、今回みたいな買い物のときは、さすがに勘弁してくれ」
「え? あ、あ、あの……」
お兄さんの方もやや困惑気味に、そう言いました。今日のお詫びに、みたいなニュアンスで言われちゃうと……断れないですよね。もちろん、断るつもりもないです。
ないですけど……お兄さん、その誘い方はちょっと、ズルいですよ。
〆
自分がまだ子供だっていうことはわかっているつもりです。そもそも小学生ですし、自分一人でなんでも出来るわけでもないですから。
でも、それでも「大人ってズルいなぁ」って思うことがあります。
例えば、夜遅くまで起きていられたり、映画とかの年齢制限もそうですね。その他にもいろいろあります。もちろん、休日に友だちと街までお買い物に出かけることも、子供だからって理由で、ちょっと厳しいんです。近所で遊んだり商店街に出かけたりっていうのはそれほどでもないんですけど、街中まで出かけるときは、やっぱり保護者の人が一緒じゃないと親がうるさくて……。
「と、いうわけなんです」
友だちと二人だけで遊びに来るつもりが、親がうるさかったばかりに、一緒に遊ぶ予定だった彼女のお兄さんにまで頼むことになって……ああ、もう。本当に申し訳なく思います。せっかくの休日なのに、わざわざ付き合わせてしまって。
「それで今朝になって妹が騒いでたわけか」
「本当にすみません」
「ま、暇だったしな。ついて歩くだけなら別に構わないぞ」
そう言っていただけるのは有り難いですし、嬉しいんですけれど……でもやっぱり恐縮しちゃいます。本当なら今日は中止にしようと思っていたのに、まさかお兄さんの方からOKが出るなんて思わなくて。
どうしよう……ううん、困ってるわけじゃなくて、なんていうか驚いただけで、そもそも二人きりってわけでもないから緊張することもなくて……でも、まさかこんな風に一緒にいられる時間ができるとは思わなくて──
「──んだ?」
「え?」
「いや、どこに行くんだ? って聞いただけだが」
「あ、えっと」
「今日はお洋服を買いに行くのーっ」
一緒に来た友だち……お兄さんの実の妹になるんだけれど、その子がわたしに代わって答えてくれました。確かにその通りです……って、わたし自身が思い出してどうするんだって話ですよね。でも、それでさらにちょっと困ったことも一緒に思い出したんです。
彼女が言うように、確かに服を買いに来たんです。服と言っても小学生ですから、そんな高いものじゃないですけど、ただ……服と一言で言ってもいろいろあるわけで……そりゃ、二人は兄妹ですから別に構わないと思うんです。でも、あたしの場合は、その、ちょっと。
「あ、あのお兄さん。わたしたち、そこのお店で二人で買い物してきますから。えっとその、それまでどこかで休んでてください」
「うん? それでも構わんが、しかし保護者として着いてきた以上は目の届くところにいないと、何かとマズくないか?」
「だっ、大丈夫ですよ。お店の出口は一カ所だけですから」
「でもなぁ」
必死に説得するんですけれど、お兄さん、妙なところで真面目で……こういうところは、ちょっと……わざとやってるんじゃ? って思うほど、鈍いんですよね。
「キョンくん、ホントに一緒にお店の中まで来るの?」
どうやって説得しようかとあれこれ思案していると、彼女の方からもそんな言葉が……って、ちょっと待って!?
「なんだ、何があるんだ?」
「あたしたち、下着も買うんだよ。いつも嫌だっていうのに、今日は選んでくれるの?」
「え? あ」
そこまで言われてお兄さんの方もようやく気づいたみたいで、わたしの方を見て……うわぁっ、すっごい恥ずかしい……。
「あー、えっとじゃあ、そこのベンチで待ってるから。まぁ、なんだ。ごゆっくり」
ごゆっくりって何ですか、もう……。
お店はランジェリーショップじゃなくて普通の衣料品店ですから、何も買うのは下着だけじゃないんです。外ではお兄さんも待たせていることだし、あまり時間をかけずに店内を二人で見て回りましたけど。
彼女の方は何着か試着して(下着じゃないですよ)買ったみたいです。逆にわたしの方は、あまり気に入った柄のものがなく何も買わずに済ませました。どうも、今ここで買っちゃうのは……なんていうか、見られて無くてもやっぱり恥ずかしいんです。
それにしても、店内にはカップルで普通に下着売り場にまで来ている人たちがいるんですね。やっぱり大人になると、こういう場所でも平気になるのかしら?
そういうのを見ちゃうと、羨ましいって思う反面、やっぱりズルいなぁって。わたしももう少し大きくなれば、好きな人と一緒にいろんなところに行けるようになるのかしら。別に下着売り場じゃなくてもいいんですけど。
「キョンくん、おまたせー」
「お待たせしました」
外に出ると、お兄さんはやっぱり暇だったみたいで携帯電話をいじってました。何かアプリで遊んでたのかな? どちらにしろ、本当に待たせて申し訳ないです。
「随分と買い込んだな」
「えへへ~。お家に帰ったらキョンくんに見せてあげるね」
「おまえのファッションショーに付き合うつもりはない。あれ、そっちは何も買ってないのか」
お店の袋をぶんぶん振り回す彼女と違って、わたしの方は手ぶらでしたからお兄さんもすぐに気づいたみたい。
「はい。あまり、その、気に入ったのがなくて……」
「あ~……もしかして俺がいたから?」
「え? いえ、そうじゃなくて、えっとその、気に入ったのがなかったから……」
「そうか」
わたしがしどろもどろに答えると、お兄さんの方もちょっと困ったような表情を見せて……こういうのって、もしかするとわたしが気にするほど、相手は気にしないものじゃないのかなって思うんですけれど、でもやっぱり恥ずかしいですから……。
「なんていうか、悪かった。また今度、出かけるときに付き合うよ。ただ、今回みたいな買い物のときは、さすがに勘弁してくれ」
「え? あ、あ、あの……」
お兄さんの方もやや困惑気味に、そう言いました。今日のお詫びに、みたいなニュアンスで言われちゃうと……断れないですよね。もちろん、断るつもりもないです。
ないですけど……お兄さん、その誘い方はちょっと、ズルいですよ。
〆
PR
●この記事にコメントする
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
ハッ∑(゚Д゚〃)
って、けっきょく下着は買ってなかったような……
って、けっきょく下着は買ってなかったような……
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
自分もザ・スニの先攻は読んでないですが、うーん、ミヨキチさん、どうなんでしょう?
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
原作でロクに出ていないキャラを使うのは、どきがむねむねしますヨ!
はっ、まさかこれがk(ry
はっ、まさかこれがk(ry
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
誰が活躍するかというよりも、そろそろ喜緑さんの本性が出るか出ないかに期待していますよ!
どこまで腹g……もとい、策士っぷりを発揮してくれるのか。
もちろんほめt……
どこまで腹g……もとい、策士っぷりを発揮してくれるのか。
もちろんほめt……
忍者ブログ [PR]