category: 日記
DATE : 2007/03/03 (Sat)
DATE : 2007/03/03 (Sat)
どうも喜緑さんのイメージが掴みにくいですわ~。
今回は特に山なし谷なしって感じに……うーん、どうにもグダグダdeath!
次回、頑張りましょうそうしましょう。
今回は特に山なし谷なしって感じに……うーん、どうにもグダグダdeath!
次回、頑張りましょうそうしましょう。
【週刊喜緑江美里】
最近、どうにも体調がよろしくありません。いえ、風邪や何かしらの病気ではない……と思うのですが、ただどうもその……よく眠くなるんです。
もともと、わたしや長門さん、それに朝倉さんは睡眠を人間ほど必要とはしません。もちろんこのインターフェースは、惑星表面上に生息し文明を築いている有機生命体の社会の中で違和感をもたれないように、原生生物と同じ機能を備えています。
ですから眠ることは当然できますし、眠ることが無意味だ、というわけでもありません。ただ、その睡眠時間を自分で調整できると言いますか……例えば、三日くらい眠らない必要性があればそうできますし、逆に八時間なら八時間だけ、と一秒の狂いもなく眠ることができます。
だから、今のように学内での活動中に眠くなるなんていうことは、本来ならあるはずがない出来事なんです。そうですね、PCの低電力の待機モードでOSを無理矢理動かしているような……そんな倦怠感で頭の中が重く感じるんです。
「喜緑くん、どうかしたのかね?」
「……はい?」
夢と現の狭間といいますか、そんなところを意識が浮遊していたようです。聞こえてきた会長の声で我に返るなんて……本当にどうも、おかしな具合ですね。
「君が居眠りとは珍しい。疲れているようだな?」
「……失礼いたしました」
「年度末で何かと激務が続いていたから、仕方がないといえばそうだ。ふむ、今日はこれで帰りたまえ」
「いえ、まだ業務が残ってますので」
「確かに君は有能な人材だ。この生徒会も、君の尽力あってこそ機能していると言っても過言ではない。だからこそ、疲れを溜め込まれても困るのだよ。その作業とて、今日中に仕上げなければならんものでもない。休めるときに休むのも、仕事のうちだ」
確かに、会長の言う通りかもしれません。ただ……わたしが疲れを溜め込んでいる、というのはどうでしょう。そんな疲れるようなことは何もしておりませんし、何より自分自身で『疲れている』という認識もありません。
でも……どうなんでしょう。疲れているのかしら? わたし自身は涼宮さんと積極的に接触しているわけでもなく、ただ長門さんがしでかしたことの事後処理を行っているだけですから、それほどの苦労があるわけではありませんし……。
それで仮に疲れがたまっているのなら……そうですね、息抜きも必要になるのでしょうけれど……今までそんな経験はありませんから、どうすればいいのかしら?
「会長、ひとつお聞きしてもよろしいですか?」
「ほう、珍しいことは立て続けに起こるものだ。なんだ?」
「会長は、息抜きに何をなさってますか?」
そんなことを聞いてみると、会長はさも意外だと言わんばかりの表情を浮かべました。わたしがそう聞くのは、そんなにおかしいことなんでしょうか。
「人に息抜きの仕方を尋ねられるというのも、おかしな話だと思っただけだ。息抜きの仕方などというものは人それぞれだろう。度が過ぎることさえなければ、プライベートは好きにすればいい」
好きなこと……ですか。
「そうですね。わかりました、会長」
わたしの好きなこと、ですか。そういえば、そういう考え方はしたことがありませんでしたね。役割がまずあって、だからこそわたしは存在しているわけです。無意味に増殖し続ける有機生命体とは、そういう意味での生い立ちがまるで違います。
だから、好き勝手に行動する、ということはあまりできません。長門さんは好き勝手動いてますけれど、そういう意味で彼女は少し立場が違う──と言えば、そうですね。
「それでは会長、申し訳ございませんが、今日はこれで失礼いたします」
荷物をまとめ、生徒会室のドアの前で一礼して廊下に出て、それから帰宅しようとしたところで、また眠気が。
うーん、やっぱり疲れているんでしょうか。わたしにも、息抜きが必要なのかしら? それなら……そうですね。あとで長門さんに連絡を入れておきましょう。少しくらい、わたしの好きにさせてもらうのも、悪くないかもしれません。
それが、わたしの息抜きになるんですよ。きっと。
〆
最近、どうにも体調がよろしくありません。いえ、風邪や何かしらの病気ではない……と思うのですが、ただどうもその……よく眠くなるんです。
もともと、わたしや長門さん、それに朝倉さんは睡眠を人間ほど必要とはしません。もちろんこのインターフェースは、惑星表面上に生息し文明を築いている有機生命体の社会の中で違和感をもたれないように、原生生物と同じ機能を備えています。
ですから眠ることは当然できますし、眠ることが無意味だ、というわけでもありません。ただ、その睡眠時間を自分で調整できると言いますか……例えば、三日くらい眠らない必要性があればそうできますし、逆に八時間なら八時間だけ、と一秒の狂いもなく眠ることができます。
だから、今のように学内での活動中に眠くなるなんていうことは、本来ならあるはずがない出来事なんです。そうですね、PCの低電力の待機モードでOSを無理矢理動かしているような……そんな倦怠感で頭の中が重く感じるんです。
「喜緑くん、どうかしたのかね?」
「……はい?」
夢と現の狭間といいますか、そんなところを意識が浮遊していたようです。聞こえてきた会長の声で我に返るなんて……本当にどうも、おかしな具合ですね。
「君が居眠りとは珍しい。疲れているようだな?」
「……失礼いたしました」
「年度末で何かと激務が続いていたから、仕方がないといえばそうだ。ふむ、今日はこれで帰りたまえ」
「いえ、まだ業務が残ってますので」
「確かに君は有能な人材だ。この生徒会も、君の尽力あってこそ機能していると言っても過言ではない。だからこそ、疲れを溜め込まれても困るのだよ。その作業とて、今日中に仕上げなければならんものでもない。休めるときに休むのも、仕事のうちだ」
確かに、会長の言う通りかもしれません。ただ……わたしが疲れを溜め込んでいる、というのはどうでしょう。そんな疲れるようなことは何もしておりませんし、何より自分自身で『疲れている』という認識もありません。
でも……どうなんでしょう。疲れているのかしら? わたし自身は涼宮さんと積極的に接触しているわけでもなく、ただ長門さんがしでかしたことの事後処理を行っているだけですから、それほどの苦労があるわけではありませんし……。
それで仮に疲れがたまっているのなら……そうですね、息抜きも必要になるのでしょうけれど……今までそんな経験はありませんから、どうすればいいのかしら?
「会長、ひとつお聞きしてもよろしいですか?」
「ほう、珍しいことは立て続けに起こるものだ。なんだ?」
「会長は、息抜きに何をなさってますか?」
そんなことを聞いてみると、会長はさも意外だと言わんばかりの表情を浮かべました。わたしがそう聞くのは、そんなにおかしいことなんでしょうか。
「人に息抜きの仕方を尋ねられるというのも、おかしな話だと思っただけだ。息抜きの仕方などというものは人それぞれだろう。度が過ぎることさえなければ、プライベートは好きにすればいい」
好きなこと……ですか。
「そうですね。わかりました、会長」
わたしの好きなこと、ですか。そういえば、そういう考え方はしたことがありませんでしたね。役割がまずあって、だからこそわたしは存在しているわけです。無意味に増殖し続ける有機生命体とは、そういう意味での生い立ちがまるで違います。
だから、好き勝手に行動する、ということはあまりできません。長門さんは好き勝手動いてますけれど、そういう意味で彼女は少し立場が違う──と言えば、そうですね。
「それでは会長、申し訳ございませんが、今日はこれで失礼いたします」
荷物をまとめ、生徒会室のドアの前で一礼して廊下に出て、それから帰宅しようとしたところで、また眠気が。
うーん、やっぱり疲れているんでしょうか。わたしにも、息抜きが必要なのかしら? それなら……そうですね。あとで長門さんに連絡を入れておきましょう。少しくらい、わたしの好きにさせてもらうのも、悪くないかもしれません。
それが、わたしの息抜きになるんですよ。きっと。
〆
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[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
もはや何て言いますか「世露死苦」みたいな世界になってますね( ´Д`)
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
この一言が、後の世に語られる「喜緑江美里暴走事件」の切っ掛けになったのだった……。
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
会長の二面性設定は結構面白いなーと思ってるんですが、いかんせん扱いづらく……。今後もちょくちょく出して慣らしていこうかな、と。
って、怪鳥だった!
って、怪鳥だった!
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