category: 日記
DATE : 2007/03/10 (Sat)
DATE : 2007/03/10 (Sat)
ここ数日、今回の喜緑さんのように眠くて眠くて仕方なかったりします。
春眠暁を覚えず、って言うには、まだそんなに暖かくなってないのに(;´Д`)
とりあえず、今日はもう寝ます! ええ、寝ますとも!
春眠暁を覚えず、って言うには、まだそんなに暖かくなってないのに(;´Д`)
とりあえず、今日はもう寝ます! ええ、寝ますとも!
前回はこちら
【週刊喜緑江美里】
気がついたのは、電話が鳴る呼び出し音でした。携帯電話ではなく自宅の電話で、やけにけたたましく鳴り響いています。どうやらわたし、帰ってきてすぐに眠ってしまったようで、制服姿のままでした。
「はい……もしもし」
『わたし』
まだちょっと頭の中がボーッとしているようですけれど、ベッドから起きあがって受話器を取ると、聞こえてきたのは名前すら名乗らない、短い言葉。それだけで誰からの電話なのか、すぐにわかりましたけれど……でも、珍しいですね。そちらから電話をしてくるなんて。
「ああ……長門さん、どうかなさったんですか?」
『話がある』
「お話……ですか?」
わざわざ電話でするような話、ですか。わたしたちの場合、情報の共有・交換は言語を介さずにも行えるのに……ああ、でもその場合は情報統合思念体にも筒抜けになりますね。わざわざ電話をしてきたということは、つまり、二人だけの内密の話、ということでしょうか。
「何かありましたか?」
『制限解除コードを要求する』
「え……と?」
長門さん、異時間同位体との連結凍結以外の制限なんてありましたっけ? 今まで眠っていたせいか、あまり頭が働いてなくて思い出せないのですけれど……。
『コードナンバーは……』
512桁のナンバーを聞いて、それでようやく思い出しました。でもそのコードって、長門さん自身の能力制限コードじゃなくて、朝倉さんのじゃありませんか。
「却下します」
『何故?』
「まだ不確定要素が多すぎます。今はまだ、時間をおくべきでしょう」
『へいき』
「それこそ、何故? ですよ。何か明確な理由でもあるんでしょうか?」
『見ていればわかる』
えーっと……これはどうしたものでしょうか。そんな曖昧な理由だけでは、とてもじゃないですけど承諾できませんよ。
「それだけの理由では弱すぎます。許可できません」
『……そう』
何なんでしょうね。どうしてそこで、長門さんが落ち込むような素振りを見せるのか、わたしにはちょっと理解できないんですけれど。
「この話は、明日、学校でしましょう。直接話をしたほうがよろしいんでしょう?」
『今から』
「ごめんなさい、ちょっと体調がよくなくて。だから、明日で」
『体調……?』
受話器越しに聞こえる長門さんの声が、いつもの平坦さとはちょっと違う疑問系の声になってました。そんなにわたしが体調を崩すのがおかしいんでしょうか。
おかしいですよね。この惑星表面上のウイルスや病原体で左右されるようにはなっていないのに。
「そんな深刻なものじゃないんです。ただちょっと、眠いだけで」
『へいき?』
あらあら、長門さんが人の……というか、わたしの体調を気遣うなんて。ちょっぴり感動しちゃったじゃないですか。
「平気ですよ。それでは、おやすみなさい」
どう頑張っても、長門さんと長電話なんて出来ません。ただ、どうして急にあんなことを言い出したのかが気になりますけれど……ああ、でもダメ。話を終えた途端に、また眠気が。
なんでこんな、ホントに急ですよ。急に眠気が襲ってくるようになって……ええと、昨日とか何かしたかしら? 何もしてないですよね。
ただ……そうそう、確か朝比奈さんと……ええと、文芸部の部室にお邪魔したときに……。
「……あれ?」
どうやらわたし、本当にどうかしているみたいで、長門さんからの電話のあと、やっぱり眠ってしまったようです。制服のままで、まるで……そうですね、人がクロロホルムでも嗅がされたかのような勢いで眠ったようで。
それだけならまだいいんです。いえ、よくないですけど、いろいろ理由付けできるじゃないですか。疲れている、とか、体調がよくない、とか。
でも……ええと、この状況になると、そうも言ってられないようで……とりあえず、どうしてわたし、外で寝ていたんでしょう?
〆
【週刊喜緑江美里】
気がついたのは、電話が鳴る呼び出し音でした。携帯電話ではなく自宅の電話で、やけにけたたましく鳴り響いています。どうやらわたし、帰ってきてすぐに眠ってしまったようで、制服姿のままでした。
「はい……もしもし」
『わたし』
まだちょっと頭の中がボーッとしているようですけれど、ベッドから起きあがって受話器を取ると、聞こえてきたのは名前すら名乗らない、短い言葉。それだけで誰からの電話なのか、すぐにわかりましたけれど……でも、珍しいですね。そちらから電話をしてくるなんて。
「ああ……長門さん、どうかなさったんですか?」
『話がある』
「お話……ですか?」
わざわざ電話でするような話、ですか。わたしたちの場合、情報の共有・交換は言語を介さずにも行えるのに……ああ、でもその場合は情報統合思念体にも筒抜けになりますね。わざわざ電話をしてきたということは、つまり、二人だけの内密の話、ということでしょうか。
「何かありましたか?」
『制限解除コードを要求する』
「え……と?」
長門さん、異時間同位体との連結凍結以外の制限なんてありましたっけ? 今まで眠っていたせいか、あまり頭が働いてなくて思い出せないのですけれど……。
『コードナンバーは……』
512桁のナンバーを聞いて、それでようやく思い出しました。でもそのコードって、長門さん自身の能力制限コードじゃなくて、朝倉さんのじゃありませんか。
「却下します」
『何故?』
「まだ不確定要素が多すぎます。今はまだ、時間をおくべきでしょう」
『へいき』
「それこそ、何故? ですよ。何か明確な理由でもあるんでしょうか?」
『見ていればわかる』
えーっと……これはどうしたものでしょうか。そんな曖昧な理由だけでは、とてもじゃないですけど承諾できませんよ。
「それだけの理由では弱すぎます。許可できません」
『……そう』
何なんでしょうね。どうしてそこで、長門さんが落ち込むような素振りを見せるのか、わたしにはちょっと理解できないんですけれど。
「この話は、明日、学校でしましょう。直接話をしたほうがよろしいんでしょう?」
『今から』
「ごめんなさい、ちょっと体調がよくなくて。だから、明日で」
『体調……?』
受話器越しに聞こえる長門さんの声が、いつもの平坦さとはちょっと違う疑問系の声になってました。そんなにわたしが体調を崩すのがおかしいんでしょうか。
おかしいですよね。この惑星表面上のウイルスや病原体で左右されるようにはなっていないのに。
「そんな深刻なものじゃないんです。ただちょっと、眠いだけで」
『へいき?』
あらあら、長門さんが人の……というか、わたしの体調を気遣うなんて。ちょっぴり感動しちゃったじゃないですか。
「平気ですよ。それでは、おやすみなさい」
どう頑張っても、長門さんと長電話なんて出来ません。ただ、どうして急にあんなことを言い出したのかが気になりますけれど……ああ、でもダメ。話を終えた途端に、また眠気が。
なんでこんな、ホントに急ですよ。急に眠気が襲ってくるようになって……ええと、昨日とか何かしたかしら? 何もしてないですよね。
ただ……そうそう、確か朝比奈さんと……ええと、文芸部の部室にお邪魔したときに……。
「……あれ?」
どうやらわたし、本当にどうかしているみたいで、長門さんからの電話のあと、やっぱり眠ってしまったようです。制服のままで、まるで……そうですね、人がクロロホルムでも嗅がされたかのような勢いで眠ったようで。
それだけならまだいいんです。いえ、よくないですけど、いろいろ理由付けできるじゃないですか。疲れている、とか、体調がよくない、とか。
でも……ええと、この状況になると、そうも言ってられないようで……とりあえず、どうしてわたし、外で寝ていたんでしょう?
〆
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[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
何しろ相手は喜緑さんで、それがいつもと違う様子を見せていれば……ねぇ?
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
喜緑さんの新境地を開拓しようかと!
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
喜緑さんは、もっと純情可憐で純朴な人なんですぅ>_<
★無題
NAME: せつや
なにやら喜緑さんの調子がおかしいようですが、これも彼女の策なのか!?と思う私は穿ちすぎなんでしょうね、たぶん。
にのまえさん、ずいぶん眠そうですね。
体調は大丈夫ですか?出来ればゆっくり休んでください。
ではまた。
にのまえさん、ずいぶん眠そうですね。
体調は大丈夫ですか?出来ればゆっくり休んでください。
ではまた。
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
喜緑さんだってたまには失敗することもありますよ( ´∀`)hahaha
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