category: 日記
DATE : 2007/01/19 (Fri)
DATE : 2007/01/19 (Fri)
今日は時間もないのでSSのみで。
大方の予想通り、今日はこの人です。となれば、残る一人が誰になるのかを消去法で考えれば、鋭い人ならもうお分かりでしょうか。
大方の予想通り、今日はこの人です。となれば、残る一人が誰になるのかを消去法で考えれば、鋭い人ならもうお分かりでしょうか。
【週刊朝倉涼子】
第一話:朝倉さん、困惑する
わたしが誰であるか、それについて今ここで説明することはちょっと出来ないの。どうしてって、それはつまり、いなくなったはずのわたしが今こうしてここにいるということが、誰かに見られでもしたら困ったことになっちゃうでしょ?
だからわたしは今、目深にハンチングをかぶり、サングラスをかけて、服装もパンツスタイルのカジュアルな格好で町中を歩いている。これなら誰かに見つかっても、すぐわたしだってわからな「朝倉さん? もしかして」いでしょ……って、あれ?
「あーっ、やっぱり朝倉さんなのね」
「え? あの、えっと……」
この人、誰だったかしら? わたしのことを知ってるってことは……って言うよりも、なんで変装してるのにわたしだってわかるの!?
「変装って?」
だから……えっと……この格好……のこと……なん……でもない、かな……あはは。
ま、まぁバレちゃったのは仕方ないわ。でも相手が涼宮さんや、そのお仲間さんじゃなかったっていうのは幸いかしら。そもそもわたしが今こうしてここにいる理由は、
「それで、覚えてる? わたしのこと」
ああ、ごめんね。まだ思い出すことすらしてなかったわ。
「も……もちろんよ」
えーっと……誰……だったかしら? わたしのことを知ってる有機生命体なんて数えるくらいしかいないと思うけれど……カナダに転校とか言うなら、わたしがまだ学校に通ってたころだよね。それなら、クラスメイトの……。
「やっぱりわたし、地味だったし、仕方ないと思うの。覚えてなくても」
「あっ、阪中さん?」
少しションボリしたような彼女の言葉と、思い出した名前を口にするわたしの言葉がかぶさった。ポロッと出ちゃったけれど、忘れたフリをしておけばスルーできたかなぁ、なんて思ったのはナイショにしときましょう。
「きゃーっ、覚えていてくれたのね!」
何か喜んでるようだし。
「よかったぁ。気まずいよね、声かけて忘れられてると」
わたしは別にどうでもいいんだけど。
「朝倉さん、いつカナダから戻ってきたの? またこっちの学校に通うの?」
「ええっと、その……い、今は一時的な帰国なの。うん、そういうこと。向こうの学校が夏休みだから、それを利用して」
「夏休みなの? 春先なのに」
「ああ、えっと、春休み……だったかな? とにかく休みで、それでこっちに戻ってきてたのよ。まさかこんなところで阪中さんに会うとは思わなかったわ」
「へぇ、そうなんだ」
どうやら納得してくれたみたい……なんて、こんなところで悠長に話し込んでる場合じゃないんだけどなぁ。やらなきゃならないこともあるんだし……ああ、でもまったく関係ない第三者に話を聞いておくっていうのも悪くないかしら。わたしが知ってることは、長門さんを通しての情報でしかないものね。
「学校のみんなは元気にしてる? 特に涼宮さんとか」
「あ、やっぱり気になるのね。涼宮さんのこと、朝倉さんって凄く気にしてたよね」
意外と、阪中さんって鋭いのね……。見てないようで、よく見ていたものだわ。確かに重要な観察対象だから、学校にいたときから気にならないワケがないもの。
「朝倉さんがいたころと、涼宮さんもだいぶ変わってきたと思うのね。もちろん、いい方向に。あ、そうだ」
何かを思いついたかのように、阪中さんはパチンと両手を合わせた。
「これから行ってみる? 学校に。うん、それいいと思うのね」
え……っと、それはそれで有り難いような、そうでもないような……確かに学校へは行かなくちゃならないんだけど、ちょっとリスクも高いのよね。
「それじゃ朝倉さん、行ってみましょ、学校に」
「あ、うん……あれ?」
どうしてわたし、阪中さんに手を引っ張られてるんだろ? こういう流れになっちゃって、ホントにいいのかな? まぁ……いいのかしら?
つづく
第一話:朝倉さん、困惑する
わたしが誰であるか、それについて今ここで説明することはちょっと出来ないの。どうしてって、それはつまり、いなくなったはずのわたしが今こうしてここにいるということが、誰かに見られでもしたら困ったことになっちゃうでしょ?
だからわたしは今、目深にハンチングをかぶり、サングラスをかけて、服装もパンツスタイルのカジュアルな格好で町中を歩いている。これなら誰かに見つかっても、すぐわたしだってわからな「朝倉さん? もしかして」いでしょ……って、あれ?
「あーっ、やっぱり朝倉さんなのね」
「え? あの、えっと……」
この人、誰だったかしら? わたしのことを知ってるってことは……って言うよりも、なんで変装してるのにわたしだってわかるの!?
「変装って?」
だから……えっと……この格好……のこと……なん……でもない、かな……あはは。
ま、まぁバレちゃったのは仕方ないわ。でも相手が涼宮さんや、そのお仲間さんじゃなかったっていうのは幸いかしら。そもそもわたしが今こうしてここにいる理由は、
「それで、覚えてる? わたしのこと」
ああ、ごめんね。まだ思い出すことすらしてなかったわ。
「も……もちろんよ」
えーっと……誰……だったかしら? わたしのことを知ってる有機生命体なんて数えるくらいしかいないと思うけれど……カナダに転校とか言うなら、わたしがまだ学校に通ってたころだよね。それなら、クラスメイトの……。
「やっぱりわたし、地味だったし、仕方ないと思うの。覚えてなくても」
「あっ、阪中さん?」
少しションボリしたような彼女の言葉と、思い出した名前を口にするわたしの言葉がかぶさった。ポロッと出ちゃったけれど、忘れたフリをしておけばスルーできたかなぁ、なんて思ったのはナイショにしときましょう。
「きゃーっ、覚えていてくれたのね!」
何か喜んでるようだし。
「よかったぁ。気まずいよね、声かけて忘れられてると」
わたしは別にどうでもいいんだけど。
「朝倉さん、いつカナダから戻ってきたの? またこっちの学校に通うの?」
「ええっと、その……い、今は一時的な帰国なの。うん、そういうこと。向こうの学校が夏休みだから、それを利用して」
「夏休みなの? 春先なのに」
「ああ、えっと、春休み……だったかな? とにかく休みで、それでこっちに戻ってきてたのよ。まさかこんなところで阪中さんに会うとは思わなかったわ」
「へぇ、そうなんだ」
どうやら納得してくれたみたい……なんて、こんなところで悠長に話し込んでる場合じゃないんだけどなぁ。やらなきゃならないこともあるんだし……ああ、でもまったく関係ない第三者に話を聞いておくっていうのも悪くないかしら。わたしが知ってることは、長門さんを通しての情報でしかないものね。
「学校のみんなは元気にしてる? 特に涼宮さんとか」
「あ、やっぱり気になるのね。涼宮さんのこと、朝倉さんって凄く気にしてたよね」
意外と、阪中さんって鋭いのね……。見てないようで、よく見ていたものだわ。確かに重要な観察対象だから、学校にいたときから気にならないワケがないもの。
「朝倉さんがいたころと、涼宮さんもだいぶ変わってきたと思うのね。もちろん、いい方向に。あ、そうだ」
何かを思いついたかのように、阪中さんはパチンと両手を合わせた。
「これから行ってみる? 学校に。うん、それいいと思うのね」
え……っと、それはそれで有り難いような、そうでもないような……確かに学校へは行かなくちゃならないんだけど、ちょっとリスクも高いのよね。
「それじゃ朝倉さん、行ってみましょ、学校に」
「あ、うん……あれ?」
どうしてわたし、阪中さんに手を引っ張られてるんだろ? こういう流れになっちゃって、ホントにいいのかな? まぁ……いいのかしら?
つづく
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●この記事にコメントする
★これから毎週金曜日が待ち遠しいのね
NAME: クロトシ
ずいぶん流されやすくなってしまって…。
どちらかといえば「アホの子」系の朝倉さんですねw
次の金曜日までがんばって生きていきます(ぇ
あと一人はお腹に墨でも塗りたくったような人と予想しておこう。
どちらかといえば「アホの子」系の朝倉さんですねw
次の金曜日までがんばって生きていきます(ぇ
あと一人はお腹に墨でも塗りたくったような人と予想しておこう。
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:これから毎週金曜日が待ち遠しいのね
「朝倉さんと言えばdeath13ってことで金曜日ね」と神の啓示があったのでこの日まで延びておりました。
うちのBLOGだと、朝倉さんは可哀想な目にしか遭ってないので、たまにはお気楽にいこうかと。本当に可哀想なのは自分から関わった阪中さんの方ですが……
明日はもちろん……谷口&国木田のコンビですよ!(ぇ
うちのBLOGだと、朝倉さんは可哀想な目にしか遭ってないので、たまにはお気楽にいこうかと。本当に可哀想なのは自分から関わった阪中さんの方ですが……
明日はもちろん……谷口&国木田のコンビですよ!(ぇ
★確信!!
NAME: ron
どうもです。
三人組、ミヨキチ、朝倉ときましたかー、個人的にはミヨキチが気になるんですが・・
でも、多分ですけど、土曜日のキャラが一番好きですよ。長門、朝倉ときたらアノ人ですよね!
三人組、ミヨキチ、朝倉ときましたかー、個人的にはミヨキチが気になるんですが・・
でも、多分ですけど、土曜日のキャラが一番好きですよ。長門、朝倉ときたらアノ人ですよね!
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:確信!!
まぁ、妥当な流れといったところでしょうか。
もちろん土曜日はあの人──シャミセンですよ!
もちろん土曜日はあの人──シャミセンですよ!
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