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DATE : 2008/12/27 (Sat)
冬コミ開催ですね。自分はふらりと二日目と三日目にお邪魔する予定です。おみやげはないけど勘弁な!

それはそれとして、予想以上にご好評(?)いただいている今回のSSも、そろそろ終わらせようと思います。これ以上、おっぱいの話ばかりしてたら自分が変な人だと思われてしまいますもんね^-^

……ふ。

といってもまぁ、元から長く続く話でもありませんでしたし。予定通りの展開というか長さのお話ですね。なので次回にはHTMLでUPしようかと思います。

ではまた。

前回はこちら
ワンダフル・デイズ:6

 まるでヒトザルがモノリスに触れて何かしらの悟りを得たときのように、長門はよほど朝比奈さんの胸の感触に開眼する何かを感じたようだ。
 けれど忘れてならないのは、モノリスってのは善悪関係なしの道具であり、進化を促すモノリスがあれば、人類を滅亡させるモノリスもあるわけだ。ハードカバーのSFを手当たり次第に熟読している長門なら、そのことも理解してるはず。それをどう思ってるんだろうな。
「それに比べて、確かにわたしの胸は小降りで慎ましい。自らの胸に触れても、驚きと感動を味わうことができなかった」
 どうも思ってないようだ。感動しきりで、こっちの話さえ聞いているのかどうかも疑わしい。
 はぅ、とため息……ため息? よくわからんが、一息吐いて、長門は伏し目がちに俺を見る。
「これでは、あなたが触れても喜べない」
「触ったことないだろ!」
「キョンくん……長門さんとそんな関係に……?」
「触ったことも見たこともありません」
 だから、さらに俺から距離を取ろうとしないでください朝比奈さん。俺のピュアでナイーブなハートは、それだけでズタボロになりますから。
「とにかく。長門、そこまで言うなら……何というか、おまえなら体型くらいどうにでもできるんじゃないのか?」
 朝倉とのバトルで体中に槍っぽいもので串刺しにされても、すぐ元に戻ったんだ。元に戻すことができるなら、変形変化させることも容易いんじゃないだろうか。
 そんな疑問をぶつけてみれば、長門は冷ややかな眼差しを俺に向ける。
「同じサイズのダイヤでも、人工物と天然物では価値が違う」
 わかるようなわからないような喩えを出された。どうやら長門的に、情報操作云々で胸のサイズを操ることで巨乳になっても意味はない、と言いたいらしい。
「仮に朝比奈みくるの胸に人工的な詰め物で意図的に増量されていたと判明すれば、あなたは壊滅的な絶望を味わうはず」
「そうなんですか朝比奈さん!?」
「ちっ、違います! あたしは天然で……て、てん……はぅううぅぅうう~……と、とにかく、勝手にこんなサイズに……その、なったんですっ!」
 思わず言い返したはいいが、途中で照れるのがいかにも朝比奈さんらしい。どうやら天然自然にその素晴らしいプロポーションを得ていることだけは、紛れもない事実のようだ。
 だがしかし、長門の言葉を一瞬とはいえ真に受けて、実際に朝比奈さんのプロポーションが全身整形によるものだとすれば……ふむ、なるほど。整形について全否定するつもりはないが、かと言ってそこはかとない寂しさを感じてしまうのも事実。長門が情報操作云々で体型を変えないことにも頷ける。
「じゃあ、だったらおまえはどうしたいんだ? 朝比奈さんにバストアップの秘訣でも聞きたいのか?」
「きょ、キョンくんあの……さり気なく無茶な話を振られたって、あたし、そんなこと知らないですよ……?」
「問題ない」
 戦々恐々としている朝比奈さんだが、けれど長門は「手助け無用」とばかりに首を横に振った。
「わたしは効率的かつ確実な豊胸技術を把握している」
 さすが長門だ。そんなことまで把握しているとは、万能宇宙人の二つ名は伊達じゃない。まぁ「そんな無駄知識をどこで仕入れた」と呆れたことはこの際だ、黙っておこう。
「で、その方法って?」
「揉んで」
「はわわわ~っ!」
 さり気なく制服の上着を脱ごうとした長門を、朝比奈さんが必死になって食い止めた。これはそろそろ朝倉か、最悪喜緑さんに引き取りに来てもらった方がいいかもしれん。そう思えてしまうほど、頭の痛くなる発言をさらりと言い放ちやがった。
「キョンくん、やっぱり長門さんと……」
 だから朝比奈さん、長門を押さえながら愕然とした面持ちで俺を見ないでください。そんなこと、やりませんしやったこともありません。
「あのな、長門。そんな俗説を信じてどうすんだ? それで胸が大きくなるわけないだろ。だったらこの世にバストサイズで悩む女性はいなくなるじゃないか」
「俗説ではない」
 ほう、やけに自信満々だな。
「そこに、歴史に裏付けられた確固たる実績がある」
 と言って無貌のままに長門が指さしたのは朝比奈さんだった。正確性を問うのであれば、ピシッと指さす手の先は、朝比奈さんの胸元を射抜いていた。
「なっ、なななっ、何言ってるんですか長門さん! 変なこと言わないでくださぁ~いっ!」
 朝比奈さんは胸元を両手で隠しながら真っ赤になって反論しているが……ん? それはつまり、朝比奈さんの胸は揉まれて大きくなったと長門は言いたいのか? ってことは……?
「朝比奈さん、いったいどこのどいつに揉ませてるんですか!?」
「もっ、揉まれてないですってば!」
「涼宮ハルヒに揉まれてる」
 必死に否定する朝比奈さんを前に、一瞬にして沸点を突破しそうになった俺の頭の血を、けれど長門の一言が冷ましてくれた。
「あー……それだと否定できないです……」
 確かにハルヒが朝比奈さんの胸を揉みし抱いている現場は、これまで幾度となく目にした日常風景だ。朝比奈さん自身もそれがわかっているのか、素直に認めた。
「昨年の出会いから今日に至る間、朝比奈みくるのバストサイズはわずかながらも確実にアップしている。目視のみならず、直に触れることで確信した」
 どうやら長門の手はメジャーにでもなってるらしい。
「それに伴い、揉まれることでバストサイズが大きくなることも実証されたと言える。だから揉んで」
「だめーっ! ダメです、だめだめっ! 長門さん、ダメですってばーっ!」
 懲りずに制服の上着をはだけさせようとする長門を、朝比奈さんはなおも必死に、かつ、いつになく俊敏な動きで抑えつけた。助かったのは言うまでもなく、ナイスフォローだと賞賛したい。
 もしあのまま長門が服を脱いで迫ってきたら、さすがの俺でも理性的にも物理的にも道徳的にも倫理的にも拒否できそうになかっただろう。男とはそういう生き物なのだよ。
「何やらお困りのようですね」
 困窮極まったこの状況、これ以上の混乱は避けたいと願うのは俺でなくとも思うところだろうが、それでもここはSOS団の拠点となっている部室であり、俺と朝比奈さんと長門の三人しかいないのなら、残る一人も遅ればせながらやってくるのは自明の理というヤツである。
「話はおおよそ聞かせていただきました。なるほど、胸、ですか」
 ふふふ、と笑い声を転がしながら現れた古泉だが、これまでの話をこっそり聞いていて何のリアクションも起こさなかったってのは趣味が悪い。そもそも、あんな話を聞いていて、よく笑っていられるな。あらゆる意味で危ない人みたいだからやめた方がいいと、老婆心ながら忠告してやろう。
「肝に銘じておきましょう。しかしながら長門さん」
 肝に銘じるわりには軽く受け流しやがったな、おまえ。
「事ここに至り、胸で宇宙の真理を垣間見るとは、いささか落胆の色を隠せません」
 これ見よがしにため息を吐いて、古泉はガックリと肩を落とした。確かに朝比奈さんの胸を直に触って感動しきりの長門なんて見れば、誰だって落胆する……というか、呆れ果てて二の句が継げなくなるってもんだ。
「よろしいですか、長門さん。真に着目すべきはバストではありません、ヒップなのです」
 おまえは何を言ってるんだ?
「女性の胸は喩え衣服を身につけていてもふくらみがわかるものですが、ヒップはそうではありません。特に女性なら、スカートを身につけられてしまうと判別しにくくなってしまいます。それだけに胸よりも秘匿性の高い神秘の箇所と言えるでしょう」
 言いたいことは……まぁ、理解してやるか。確かに北高の制服だって、女子のセーラー服は、裾が若干広がり気味のボックススカートと言えなくもない。
「ご存じですか? 米国では背中のことを『Back』と言います。また、ヒップのことも『Back』と称するのです。英語の捨て台詞で『背後に気をつけろ』と言われれば、そこには暗に二通りの意味があるかもしれませんね」
 そんなスラングに絡めた豆知識なんぞいらん。
「いえいえ、これが重要なのです。つまり、ヒップというはお尻だけを見るものではありません。背中のラインからヒップ、そして足に至るまでを見るものなのですよ。その曲線美はまさに神が作りたもうた芸術と称して申し分ない。そうは思いませんか」
 俺に同意を求めるな。だいたい、おまえが尻だのなんだのと騒ぐのは、妙な勘繰りをされそうだからやめた方がいいぞ。
「なんと……あなたにもご理解いただけないとは、悲しい限りです」
「今のおまえの熱弁で激しく同意するヤツがいるのなら、申し訳ないがそいつと俺は友だちになれそうにない」
「なるほど。つまりあなたは、女性の魅力を胸に求めているということですね?」
「そりゃまあ、どっちかって言えば胸の方に目が行くだろ。やっぱりこう、胸のふくらみっていうのは男にはないものだし、母性の象徴でもあるわけで、そこに浪漫と感動を感じるのは男として正常な反応だと、」
「ほぉう」
 つい古泉の論弁に熱を込めて反論してしまったが、それが間違いだったらしい。ドスの利いた冷ややかな声が、声量とは裏腹に万里の果てまで響くように耳に届いた。
「は、ハルヒ!? いつの間に……」
「まぁ、男同士、猥談するのはよしとしましょう。高校生の男子だもの、そういうものだとあたしも理解してあげる。でもね、キョン。あんたは……有希やみくるちゃんの前でおっぱいのことを熱く語るなんて何考えてンのよ、このヘンタイがーっ!」
 その瞬間、豪速で振り下ろされたカバンが、ハルヒの怒りも含ませて俺の腹に突き刺さった。

つづく
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★無題
NAME: 古音
真理(混沌?)深まる部室でなんだか古泉がいいとこもっていった!
ハルヒがいてくれてよかったです
2008/12/27(Sat)08:32:41 編集
団長さまがいなければ、場は混迷したままだったかと思います(;´Д`)
【2008/12/27 23:30】
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