category: 日記
DATE : 2007/10/27 (Sat)
DATE : 2007/10/27 (Sat)
なんだかどーにも筆が進まず。なんと言うんでしょ。頭の中では形になってるんですが、それを文字に書き起こす作業がままならず、みたいな? うまく言えませんが。
……はっ! つまりこれが倦怠期? いや、知りませんけど。
んーと、そんなわけで、ちまちま書き進めてはいるんですが、なんだかどーにも、もにゅっとした案配です。今日もひとまずSSはお休みしちゃいます。んー、もし形になればあとで追記するか、もしくは明日に延ばすかなぁってところです。
こういうときはあれですね、昔の作品にでも目を通してちょこちょこ手直しを……って、そういえばあと一本、仕上げなくちゃならない原稿が残ってた!
ううーん、こんなテンションでほかの作業も進められるのか……まだイベントまでだいぶ時間があるので、それまでには持ち直さなければ!
では……えー、しばし待っててちょー
※07:05ごろSS追加。
うーん……これは少し原作を読み返した方がいいかもしれんね( ´-ω-)
ひとまず今日の分で二章はおしまい。で、続く三章ですが……うーむ、どうしたもんか。ちょっと様子を見るかもしれませぬ。
……はっ! つまりこれが倦怠期? いや、知りませんけど。
んーと、そんなわけで、ちまちま書き進めてはいるんですが、なんだかどーにも、もにゅっとした案配です。今日もひとまずSSはお休みしちゃいます。んー、もし形になればあとで追記するか、もしくは明日に延ばすかなぁってところです。
こういうときはあれですね、昔の作品にでも目を通してちょこちょこ手直しを……って、そういえばあと一本、仕上げなくちゃならない原稿が残ってた!
ううーん、こんなテンションでほかの作業も進められるのか……まだイベントまでだいぶ時間があるので、それまでには持ち直さなければ!
では……えー、しばし待っててちょー
※07:05ごろSS追加。
うーん……これは少し原作を読み返した方がいいかもしれんね( ´-ω-)
ひとまず今日の分で二章はおしまい。で、続く三章ですが……うーむ、どうしたもんか。ちょっと様子を見るかもしれませぬ。
前回はこちら
涼宮ハルヒの信愛:二章-e
その眼差しを、果たしてどのようにたとえていいのか、適切な言葉が俺には見つからない。少なくとも、女子が愛しい相手に向けるような色気や艶のあるものでないことだけは確かだ。むしろ、そういうものとは真逆に位置するものと判断していいかもしれない。
近寄りがたい独特の雰囲気とでも言うのか、はたまたヒヨコの雄と雌を仕分けている職人の目と言うのか……ともかく、周防九曜が俺に向けている眼差しというのは、そういうものだった。
「あの子、あれってキョンくんの知り合いっしょっ? なぁ~んか、ずーっとあそこに突っ立ってんだよねっ! 声かえたらさーっ、キョンくん連れてこーいって言うわけっ! キョンくん、おねーさん怒んないからほれ、ちゃーんっと白状するにょろよ」
や、待ってください。俺は別にあいつと待ち合わせなんてしてないし、仮にそうだとしても何故に鶴屋さんに怒られなければならないのかさっぱりですよ。
それにしても、あの九曜に声をかけられる鶴屋さんは、流石としか言いようがない。
「むむ~っ? じゃーまーその言葉は信じてあげるけどっ! でもあの子、ホントなんとかした方がいいんじゃないっかな? あのまんまじゃほれ、お地蔵さんみたいにお供えされちゃうかもしんないよっ!」
九曜相手に供え物をして、どんな御利益があるのかさっぱり見当が付かない。せいぜい、ちょっとした災厄を運んでくるだけで、いいことなんて何もなさそうだ。
はぁ~……まったく。それでも鶴屋さんの言うことは一理ある。あいつをあのままあそこに放置しておくのは、何かしらの弊害が発生しそうで怖い。一歩先に進んだ校内には長門もいるし、喜緑さんだっているだろう。もしかすると、俺が知らないだけで長門や喜緑さんの仲間がまだまだいるのかもしれないしな。
鶴屋さんをその場に残し、俺だけが九曜に近付くことにした。こいつの意図を推し量ることなど時間の無駄にしかならず、何をしでかすか解らないヤツであるからして、そうした方が安全だろう。俺の安全は誰が守ってくれるんだろう、なんて考えるのはナシにしてくれ。
「何やってんだ、おまえ?」
「────」
「ってうぉわっ!?」
近付いて声を掛けた途端、いや、途端と言うのなら、九曜の手が届く攻撃範囲内に俺が足を踏み入れた途端だろうか、何の前触れも予備動作もなく、それどころか触られた感触を皮膚が感知するよりも早く、手首を圧迫される若干の感触だけが走った。人の額に視線を固定したまま、寸分違わずに人の手首を鷲づかみにしやがったんだ。
「ちょちょちょーいっ! 何やってんのさっ!?」
俺の態度で鶴屋さんも驚いたのか、慌てて駆け寄って来たが、何をしていると言うのであれば俺も聞きたい。いったい何の真似だ!?
「────────連れて────連絡────が──……」
えーっと何だ、こいつの通訳は誰に頼めばいいのかな? 佐々木か橘か? あいにく、どちらも側にいない。申し訳ないが、こいつ一人でフラフラ出歩かせるのは世間的にも問題ありだと、そろそろ本気で自覚してもらえないかね?
「────メェ……ル──……」
「メ、メール?」
随分間延びしているが、なんとか一単語で理解できる言葉が九曜の口から漏れてきた。それはいい。いいのだが、何を指して……ああ、メール? もしかしてそれは、午前中に俺に届いた携帯のメールのことを指しているのか?
まったく確証はないが、なんとなくそう思った。届いたメールは内容こそ確認してないが佐々木からのものだと、俺が思い込んでいるのもあるし、九曜が佐々木に繋がりのあるヤツだから、記憶の連想ゲームがそういう解答を導き出したんだろう。
「ま、待て。いいからちょっと待て。まだメールは確認してないんだ。ちょっと待ってくれ」
捕まえた獲物を逃がすまいとするかのように俺の手を掴み続ける九曜を牽制しつつ、状況が飲み込めないなりにも何が起こるのか若干の期待を滲ませている鶴屋さんに引きつった笑みを見せて、俺はポケットから携帯を取り出して開いた。
「……なんだこりゃ?」
届いていたメールは一通だけじゃなかった。着信を知らせるマークを視認しただけで、着信数までは確認してなかったのが失敗だったな。十数通、いやそれ以上か? 数えるのも面倒になるほど届いている。しかもその履歴がすべて知らないアドレスで……最初の一通だけ開いてみれば、どうやら橘からのものらしい。
……橘だと? なんであいつが俺のメアドを知ってるんだ?
そんな疑問が脳裏を過ぎったが、さらに俺を悩ませるのはその内容だった。
『橘です。至急連絡ください』
『ちゃんと届いてます? 連絡ください』
『電話でもいいから連絡ください。番号は……』
『真面目な話なんですってば! とにかく連絡ください』
とまぁ、文面はどれも違えど、言ってることはどれも同じだ。とにかく俺から連絡して欲しかったらしい。そして最後には『九曜さんを向かわせました。早く来てください』となっている。
「……つまりおまえは、橘に言われて俺を連れに来たと、そういう解釈でいいのか?」
確認の意味を込めて尋ねると、九曜は頸椎を痛めかねない勢いで首を縦に振り、俺の問いかけを諸々ひっくるめての同意と受け取ったのか、踏ん張れないほどの圧倒的なパワーを発揮して歩き出しやがった。「待て」と言ってるだろうが。
「────────」
いや、睨まれてもだな……。
「このメールは何だ? 橘から何か聞いてないのか?」
「────あなた、を────……連れてくる────」
「その理由だよ、理由。何なんだ、いったい?」
「────緊急────事態────……」
「はぁ?」
緊急事態? 何が緊急なんだ? って、九曜が言う緊急って何だ?
何故だろう、一抹の不安が胸中を過ぎる。虫の知らせというか、どんな知らせと聞かれても上手く言えないが、それでも何か嫌な予感がする。思い当たる節はまったくないが、可能性としてあるのはこれくらいじゃないだろうか。
「……佐々木か?」
首を縦に振りやがった……。
こいつは首を縦にしか振れないとかってわけじゃないよな? 佐々木に何かあったと、そう思った俺の考えは間違いじゃないんだよな?
くそ……何で佐々木なんだ? いったい何があったってんだ。どうしてそれを俺に持ってくる? まったく訳が解らんぞ。
九曜相手じゃ文字通り話にならない。スパムまがいのメールを寄越してきたのは橘だから、あいつに話を聞くのが妥当なとこだろう。呼び出しに素直に応じるようで癪だが、致し方あるまい。
「ちょっ、キョンくん。何なに、どしたんだい?」
「え? あー……」
鶴屋さんが興味津々にしているが、橘が騒いで九曜が俺を連れに来たんだ。どうせロクなもんじゃなく、そんなことに鶴屋さんを巻き込むわけにはいかない。
「いや、何でもないですよ。何でもなくて、ええっと、待ち合わせの約束してたんですが、遅いからってこいつが迎えに来ただけなんです。それだけですから、そんな騒ぐもんじゃありません」
「ほぇ? そなの??」
「そう、そうです。だからぅわっ!」
そろそろ掴まれている腕にアザが出来ていてもおかしくないほど、片時も俺の腕を離さなかった九曜は、今度こそ何を言っても何があっても立ち止まることはなさそうな勢いで歩き出した。
「あの、鶴屋さん! そういうわけですから特に何もないんで、えーっと、あとはとにかく大丈夫ですから!」
「えぇっ? ちょっ、ちょっとキョンくんっ!?」
戸惑い気味という、鶴屋さんにしては珍しい表情を見ることができたのが、果たしていいことなのか悪いことなのか……少なくとも、これから起こることは決して喜ばしいものじゃないってことだけは間違いがなさそうだ。
組まれたプログラムを実行するかのように一定のスピードを維持したまま歩き続ける九曜のヌリカベみたいな後ろ姿を見て、俺の吐息が鉛のように漏れ落ちたのは言うまでもない。
つづく
涼宮ハルヒの信愛:二章-e
その眼差しを、果たしてどのようにたとえていいのか、適切な言葉が俺には見つからない。少なくとも、女子が愛しい相手に向けるような色気や艶のあるものでないことだけは確かだ。むしろ、そういうものとは真逆に位置するものと判断していいかもしれない。
近寄りがたい独特の雰囲気とでも言うのか、はたまたヒヨコの雄と雌を仕分けている職人の目と言うのか……ともかく、周防九曜が俺に向けている眼差しというのは、そういうものだった。
「あの子、あれってキョンくんの知り合いっしょっ? なぁ~んか、ずーっとあそこに突っ立ってんだよねっ! 声かえたらさーっ、キョンくん連れてこーいって言うわけっ! キョンくん、おねーさん怒んないからほれ、ちゃーんっと白状するにょろよ」
や、待ってください。俺は別にあいつと待ち合わせなんてしてないし、仮にそうだとしても何故に鶴屋さんに怒られなければならないのかさっぱりですよ。
それにしても、あの九曜に声をかけられる鶴屋さんは、流石としか言いようがない。
「むむ~っ? じゃーまーその言葉は信じてあげるけどっ! でもあの子、ホントなんとかした方がいいんじゃないっかな? あのまんまじゃほれ、お地蔵さんみたいにお供えされちゃうかもしんないよっ!」
九曜相手に供え物をして、どんな御利益があるのかさっぱり見当が付かない。せいぜい、ちょっとした災厄を運んでくるだけで、いいことなんて何もなさそうだ。
はぁ~……まったく。それでも鶴屋さんの言うことは一理ある。あいつをあのままあそこに放置しておくのは、何かしらの弊害が発生しそうで怖い。一歩先に進んだ校内には長門もいるし、喜緑さんだっているだろう。もしかすると、俺が知らないだけで長門や喜緑さんの仲間がまだまだいるのかもしれないしな。
鶴屋さんをその場に残し、俺だけが九曜に近付くことにした。こいつの意図を推し量ることなど時間の無駄にしかならず、何をしでかすか解らないヤツであるからして、そうした方が安全だろう。俺の安全は誰が守ってくれるんだろう、なんて考えるのはナシにしてくれ。
「何やってんだ、おまえ?」
「────」
「ってうぉわっ!?」
近付いて声を掛けた途端、いや、途端と言うのなら、九曜の手が届く攻撃範囲内に俺が足を踏み入れた途端だろうか、何の前触れも予備動作もなく、それどころか触られた感触を皮膚が感知するよりも早く、手首を圧迫される若干の感触だけが走った。人の額に視線を固定したまま、寸分違わずに人の手首を鷲づかみにしやがったんだ。
「ちょちょちょーいっ! 何やってんのさっ!?」
俺の態度で鶴屋さんも驚いたのか、慌てて駆け寄って来たが、何をしていると言うのであれば俺も聞きたい。いったい何の真似だ!?
「────────連れて────連絡────が──……」
えーっと何だ、こいつの通訳は誰に頼めばいいのかな? 佐々木か橘か? あいにく、どちらも側にいない。申し訳ないが、こいつ一人でフラフラ出歩かせるのは世間的にも問題ありだと、そろそろ本気で自覚してもらえないかね?
「────メェ……ル──……」
「メ、メール?」
随分間延びしているが、なんとか一単語で理解できる言葉が九曜の口から漏れてきた。それはいい。いいのだが、何を指して……ああ、メール? もしかしてそれは、午前中に俺に届いた携帯のメールのことを指しているのか?
まったく確証はないが、なんとなくそう思った。届いたメールは内容こそ確認してないが佐々木からのものだと、俺が思い込んでいるのもあるし、九曜が佐々木に繋がりのあるヤツだから、記憶の連想ゲームがそういう解答を導き出したんだろう。
「ま、待て。いいからちょっと待て。まだメールは確認してないんだ。ちょっと待ってくれ」
捕まえた獲物を逃がすまいとするかのように俺の手を掴み続ける九曜を牽制しつつ、状況が飲み込めないなりにも何が起こるのか若干の期待を滲ませている鶴屋さんに引きつった笑みを見せて、俺はポケットから携帯を取り出して開いた。
「……なんだこりゃ?」
届いていたメールは一通だけじゃなかった。着信を知らせるマークを視認しただけで、着信数までは確認してなかったのが失敗だったな。十数通、いやそれ以上か? 数えるのも面倒になるほど届いている。しかもその履歴がすべて知らないアドレスで……最初の一通だけ開いてみれば、どうやら橘からのものらしい。
……橘だと? なんであいつが俺のメアドを知ってるんだ?
そんな疑問が脳裏を過ぎったが、さらに俺を悩ませるのはその内容だった。
『橘です。至急連絡ください』
『ちゃんと届いてます? 連絡ください』
『電話でもいいから連絡ください。番号は……』
『真面目な話なんですってば! とにかく連絡ください』
とまぁ、文面はどれも違えど、言ってることはどれも同じだ。とにかく俺から連絡して欲しかったらしい。そして最後には『九曜さんを向かわせました。早く来てください』となっている。
「……つまりおまえは、橘に言われて俺を連れに来たと、そういう解釈でいいのか?」
確認の意味を込めて尋ねると、九曜は頸椎を痛めかねない勢いで首を縦に振り、俺の問いかけを諸々ひっくるめての同意と受け取ったのか、踏ん張れないほどの圧倒的なパワーを発揮して歩き出しやがった。「待て」と言ってるだろうが。
「────────」
いや、睨まれてもだな……。
「このメールは何だ? 橘から何か聞いてないのか?」
「────あなた、を────……連れてくる────」
「その理由だよ、理由。何なんだ、いったい?」
「────緊急────事態────……」
「はぁ?」
緊急事態? 何が緊急なんだ? って、九曜が言う緊急って何だ?
何故だろう、一抹の不安が胸中を過ぎる。虫の知らせというか、どんな知らせと聞かれても上手く言えないが、それでも何か嫌な予感がする。思い当たる節はまったくないが、可能性としてあるのはこれくらいじゃないだろうか。
「……佐々木か?」
首を縦に振りやがった……。
こいつは首を縦にしか振れないとかってわけじゃないよな? 佐々木に何かあったと、そう思った俺の考えは間違いじゃないんだよな?
くそ……何で佐々木なんだ? いったい何があったってんだ。どうしてそれを俺に持ってくる? まったく訳が解らんぞ。
九曜相手じゃ文字通り話にならない。スパムまがいのメールを寄越してきたのは橘だから、あいつに話を聞くのが妥当なとこだろう。呼び出しに素直に応じるようで癪だが、致し方あるまい。
「ちょっ、キョンくん。何なに、どしたんだい?」
「え? あー……」
鶴屋さんが興味津々にしているが、橘が騒いで九曜が俺を連れに来たんだ。どうせロクなもんじゃなく、そんなことに鶴屋さんを巻き込むわけにはいかない。
「いや、何でもないですよ。何でもなくて、ええっと、待ち合わせの約束してたんですが、遅いからってこいつが迎えに来ただけなんです。それだけですから、そんな騒ぐもんじゃありません」
「ほぇ? そなの??」
「そう、そうです。だからぅわっ!」
そろそろ掴まれている腕にアザが出来ていてもおかしくないほど、片時も俺の腕を離さなかった九曜は、今度こそ何を言っても何があっても立ち止まることはなさそうな勢いで歩き出した。
「あの、鶴屋さん! そういうわけですから特に何もないんで、えーっと、あとはとにかく大丈夫ですから!」
「えぇっ? ちょっ、ちょっとキョンくんっ!?」
戸惑い気味という、鶴屋さんにしては珍しい表情を見ることができたのが、果たしていいことなのか悪いことなのか……少なくとも、これから起こることは決して喜ばしいものじゃないってことだけは間違いがなさそうだ。
組まれたプログラムを実行するかのように一定のスピードを維持したまま歩き続ける九曜のヌリカベみたいな後ろ姿を見て、俺の吐息が鉛のように漏れ落ちたのは言うまでもない。
つづく
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