category: 日記
DATE : 2007/02/12 (Mon)
DATE : 2007/02/12 (Mon)
昨日床屋に行って、髪をかなり短くしてみました。
そしたら風邪をひきました。
あれぇ~?
まぁ、平熱プラス0.5度アップの37.2度で、平気へっちゃらな感じではありますが。皆様も風邪にはお気をつけくださいませ。
そしたら風邪をひきました。
あれぇ~?
まぁ、平熱プラス0.5度アップの37.2度で、平気へっちゃらな感じではありますが。皆様も風邪にはお気をつけくださいませ。
【増刊キョンくん】
ピースフル・デイズ
目の前に並べられた料理の数々を必死の思いで食べきった自分は、フォアグラになる運命のガチョウの気分を味わっていた。下手に動こうものなら、喉もとまで詰め込まれた食い物が吹き出してきそうだ。
何をこんな必死になって作ったのか知らないが、喜緑さんが作ってくれた料理も──長門に取られているとは言え──食べているんだ。追加で作るなら、せいぜい一品か二品程度でいい。にもかかわらず、満漢全席でもあるまいに、次から次へと一品料理を並べられても喰いきれるわけがない。
だったら喰うのをやめればいいじゃないかと言われそうだが、考えてもみてくれ。何がそんなに楽しいのか知らないが、ニコニコ笑顔で次々に料理を運んでくる朝倉。その都度、「おいしい?」なんて聞かれているわけだ。
これで不味ければ箸も止まるってもんだが、なかなかの出来映えで気にくわない。渋々、味について正直に答えれば、それで調子に乗るから困る。残すのが惜しくなるじゃないか。
仕方なしに食べ続けていればエンドレスで料理が出てきて……最終的には喜緑さんがストップしてくれたからいいようなものを、そうでなければまだまだ出てきそうな勢いだった。
ああ、長門も一緒に喰ってたが、こいつはこいつでけろりとしている。フードファイターにでもなれそうな喰いっぷりに乾杯したい。
そんなひとときを過ごし、身動きを取るのも嫌になる状況だが、今俺がしていることと言えば皿洗いだ。何故に皿洗い。それは誰も食器の片付けをしないからに他ならない。
料理というのは作って食べて片付けまでを含めて料理なんだと言いたいが、何もしてないのは俺くらいなので仕方がないとも思う。長門も何もしてないが、部屋の主が長門だから……いや待て。俺もお客様なわけで、客人に皿洗いをさせるのは如何なものだろう。
まぁ、いい。美味い食事を作ってくれたお礼ということにしておこう。ああ、もちろん喜緑さんへのお礼という意味だ。朝倉の場合は……なんだろう、美味かったし作ってくれたのは間違いないが、途中から嫌がらせかと思えて来たので、礼を言う気にならなくなった。
「はぁ~……」
我知らず漏れるため息。長門の部屋に胃薬なんてないだろうなぁ……なんてことを考えつつ、あらかた食器を片付けて居間に戻ってみれば。
「あら、御苦労さまです」
「……なんですかこれは……」
一人、湯飲みを包み込むように持ちながらお茶をすすっている喜緑さんと、折り重なるように寝ている長門と朝倉の姿。喰ったら寝ちまうなんて子供か……って、誕生から三年か四年くらいだから、子供っちゃ子供なのかもしれん。
「お休み中みたいです」
「見ればわかりますよ」
二人が寝てるなら丁度良い。俺はこのままお暇しよう。
「あら、お帰りになられるんですか? このまま泊まっていけばよろしいのに」
と、帰り支度でも始めようかと思っていた俺に、お茶をすすっていた喜緑さんが声をかけてくる。呼び止められるのは光栄だが、朝倉と同じ空間で一晩を過ごすのはリスクが高すぎる。
「リスク……なるほど、そうですね。何も変わらず、平穏な日々が続くことが一番ですものね」
どういう意味か知らないが、まぁ言葉通り受け取ればそういうことだ。未来や過去を行き来する厄介事も、新手の宇宙人に異空間に閉じこめられることもない一日が過ぎてこそ、平穏な日々ってことさ。
「ところで、気づいています?」
「何がですか」
「ご自身でおっしゃるほど、朝倉さんのことは警戒してませんね」
そりゃあ……まぁ、そうだろう。側に長門がいるんだ、前のようなことが起こったとしても、また長門がなんとかしてくれるに違いない。そういう意味で、俺が朝倉に対する警戒心は薄れているんじゃないだろうか。
「それだけですか?」
「それだけですよ」
「そうですか」
なんだか含みのある言い方だな。そりゃ確かに一度は命を狙われた身として、今日一日、一緒に行動していた自分は軽率だと思う。それでも大丈夫だと思っているのは、それだけ長門を信用しているからだ……っていうのは、理路整然とした理由にならないか?
「面白い人ですね」
「俺のことですか?」
「ええ。なかなか興味をそそられるものがあります……が……」
手の中で湯飲みを回しながら、チラリと向けた視線の先は寝ている長門と朝倉の姿。何を思っているのか、この人もよくわからん。
「わたしは、傍観しているのが性に合っているようです」
「はぁ」
何の話か知らないが、ため息を吐いて長門と朝倉を見つめる喜緑さん。その視線につられるように、俺も二人に目を向ける。
そんな朝倉の口が、夢でも見ているのか何か言葉を口にしたようだが、聞き取ることはできなかった。
〆
喜緑さんが真面目に語っていても、何か裏があると思ってしまう自分はもうダメかもしれません。
ピースフル・デイズ
目の前に並べられた料理の数々を必死の思いで食べきった自分は、フォアグラになる運命のガチョウの気分を味わっていた。下手に動こうものなら、喉もとまで詰め込まれた食い物が吹き出してきそうだ。
何をこんな必死になって作ったのか知らないが、喜緑さんが作ってくれた料理も──長門に取られているとは言え──食べているんだ。追加で作るなら、せいぜい一品か二品程度でいい。にもかかわらず、満漢全席でもあるまいに、次から次へと一品料理を並べられても喰いきれるわけがない。
だったら喰うのをやめればいいじゃないかと言われそうだが、考えてもみてくれ。何がそんなに楽しいのか知らないが、ニコニコ笑顔で次々に料理を運んでくる朝倉。その都度、「おいしい?」なんて聞かれているわけだ。
これで不味ければ箸も止まるってもんだが、なかなかの出来映えで気にくわない。渋々、味について正直に答えれば、それで調子に乗るから困る。残すのが惜しくなるじゃないか。
仕方なしに食べ続けていればエンドレスで料理が出てきて……最終的には喜緑さんがストップしてくれたからいいようなものを、そうでなければまだまだ出てきそうな勢いだった。
ああ、長門も一緒に喰ってたが、こいつはこいつでけろりとしている。フードファイターにでもなれそうな喰いっぷりに乾杯したい。
そんなひとときを過ごし、身動きを取るのも嫌になる状況だが、今俺がしていることと言えば皿洗いだ。何故に皿洗い。それは誰も食器の片付けをしないからに他ならない。
料理というのは作って食べて片付けまでを含めて料理なんだと言いたいが、何もしてないのは俺くらいなので仕方がないとも思う。長門も何もしてないが、部屋の主が長門だから……いや待て。俺もお客様なわけで、客人に皿洗いをさせるのは如何なものだろう。
まぁ、いい。美味い食事を作ってくれたお礼ということにしておこう。ああ、もちろん喜緑さんへのお礼という意味だ。朝倉の場合は……なんだろう、美味かったし作ってくれたのは間違いないが、途中から嫌がらせかと思えて来たので、礼を言う気にならなくなった。
「はぁ~……」
我知らず漏れるため息。長門の部屋に胃薬なんてないだろうなぁ……なんてことを考えつつ、あらかた食器を片付けて居間に戻ってみれば。
「あら、御苦労さまです」
「……なんですかこれは……」
一人、湯飲みを包み込むように持ちながらお茶をすすっている喜緑さんと、折り重なるように寝ている長門と朝倉の姿。喰ったら寝ちまうなんて子供か……って、誕生から三年か四年くらいだから、子供っちゃ子供なのかもしれん。
「お休み中みたいです」
「見ればわかりますよ」
二人が寝てるなら丁度良い。俺はこのままお暇しよう。
「あら、お帰りになられるんですか? このまま泊まっていけばよろしいのに」
と、帰り支度でも始めようかと思っていた俺に、お茶をすすっていた喜緑さんが声をかけてくる。呼び止められるのは光栄だが、朝倉と同じ空間で一晩を過ごすのはリスクが高すぎる。
「リスク……なるほど、そうですね。何も変わらず、平穏な日々が続くことが一番ですものね」
どういう意味か知らないが、まぁ言葉通り受け取ればそういうことだ。未来や過去を行き来する厄介事も、新手の宇宙人に異空間に閉じこめられることもない一日が過ぎてこそ、平穏な日々ってことさ。
「ところで、気づいています?」
「何がですか」
「ご自身でおっしゃるほど、朝倉さんのことは警戒してませんね」
そりゃあ……まぁ、そうだろう。側に長門がいるんだ、前のようなことが起こったとしても、また長門がなんとかしてくれるに違いない。そういう意味で、俺が朝倉に対する警戒心は薄れているんじゃないだろうか。
「それだけですか?」
「それだけですよ」
「そうですか」
なんだか含みのある言い方だな。そりゃ確かに一度は命を狙われた身として、今日一日、一緒に行動していた自分は軽率だと思う。それでも大丈夫だと思っているのは、それだけ長門を信用しているからだ……っていうのは、理路整然とした理由にならないか?
「面白い人ですね」
「俺のことですか?」
「ええ。なかなか興味をそそられるものがあります……が……」
手の中で湯飲みを回しながら、チラリと向けた視線の先は寝ている長門と朝倉の姿。何を思っているのか、この人もよくわからん。
「わたしは、傍観しているのが性に合っているようです」
「はぁ」
何の話か知らないが、ため息を吐いて長門と朝倉を見つめる喜緑さん。その視線につられるように、俺も二人に目を向ける。
そんな朝倉の口が、夢でも見ているのか何か言葉を口にしたようだが、聞き取ることはできなかった。
〆
喜緑さんが真面目に語っていても、何か裏があると思ってしまう自分はもうダメかもしれません。
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●この記事にコメントする
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
エロス方面に思考が流れなかっただけ、まだ健全だと思います!
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
答え「デザートにわたしを食べちゃうの? もぅ、仕方ないなぁ~」でした! ウソデスヨ.....
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