category: 日記
DATE : 2007/04/21 (Sat)
DATE : 2007/04/21 (Sat)
月日が経つのは早いもので、明日はサンクリですか。
都内の天気は、予報ではぐずついた空模様になるようで、会場に行かれる方は大変そうで。
自分ですか? ええ、サークル参加はしておりません。してないんですが、一般参加で行く予定……でした。
ここで過去形になっているのは、ちょろーんと仕事のスケジュールがずれ込んでいるからだったり。今日くらいに文字数が出てくると思ったんだけどなー、音沙汰がありゃしない。
確か進行スケジュールでは23日の月曜日から初校出しが始まるようなことが書いてあったはずなのに、文字数が決まってないから1ページどころか1文字も手をつけてません。2折あるはずなんですが……あれぇ?
まぁ、それでも頑張って時間の調整はしますけど! がんばりますけど! 頑張っても午後くらいに訪れることになりそうですけど!
うえーん。・゚・(ノД`)・゚・。
とりあえず。
今日はまだオチのつかない喜緑さんです。
都内の天気は、予報ではぐずついた空模様になるようで、会場に行かれる方は大変そうで。
自分ですか? ええ、サークル参加はしておりません。してないんですが、一般参加で行く予定……でした。
ここで過去形になっているのは、ちょろーんと仕事のスケジュールがずれ込んでいるからだったり。今日くらいに文字数が出てくると思ったんだけどなー、音沙汰がありゃしない。
確か進行スケジュールでは23日の月曜日から初校出しが始まるようなことが書いてあったはずなのに、文字数が決まってないから1ページどころか1文字も手をつけてません。2折あるはずなんですが……あれぇ?
まぁ、それでも頑張って時間の調整はしますけど! がんばりますけど! 頑張っても午後くらいに訪れることになりそうですけど!
うえーん。・゚・(ノД`)・゚・。
とりあえず。
今日はまだオチのつかない喜緑さんです。
前回はこちら
【週刊喜緑江美里】
わたしは何も、心から朝倉さんと二人で遊園地を満喫しよう、なんて思っているわけではありません。長門さんが彼を追ってここに来ているから、わたしも朝倉さんを連れて訪れなければならなかっただけなんです
わたしはまだ、朝倉さんの行動制限を解除すべきかどうか、迷っています。ただ、長門さんからは彼のところまで連れてきて欲しい、と言われているから、解除するにしてもしないにしても、すぐに行動を起こせる近くで待機しておくのが最善だろうと考えたわけで……だから、こんな観覧車の中という密室に近い状況で、不機嫌気分を隠そうともしない朝倉さんと二人きりで閉じこめられているわけです。たまったもんじゃなありませんよ。
「あのさ」
ほらきた。
「何が悲しくてあたしたち、女の子同士で観覧車になんて乗ってるのかな?」
ですよね? ええ、まったくその通りだと思います。わたしだって観覧車に乗るのなら、朝倉さんなんかよりも殿方の方がどれほど嬉しいか……まぁ、そんな話は置いておきましょう。
「あら、よろしいじゃありませんか」
朝倉さんに顔を見せてしまいますと、余計なことまで口走ってしまいそうです。仕方ないのでわたしは窓の外の、豆粒みたいな人混みを眺めて心を落ち着かせることにします。いえ、何も窓の外を眺めているのは、人間なんかを鑑賞するためではないんですよ? 同じ園内にいる長門さんを捜すためです。
「そんな楽しいものでもある?」
「ええ、楽しいですよ。けっこう高いですから、ほら、人がゴミみたいに……うふふ」
なんて冗談はいいとして……ちょっと朝倉さん、何ですかその顔は……。
冗談ですよ? 冗談に決まってるじゃないですか。わたしはただ、長門さんを捜しているだけなんですから、そんなあなた、あくびをしていたら口の中に虫が飛び込んできた、っていう顔でわたしを見ないでください。
朝倉さんだって、外を見れば楽しくなるんじゃありません? 楽しくならなくたって、窓の外を見ればイライラも少しは落ち着くんじゃないかしら?
「うーん、高いところでウキウキするような気分じゃないかも。アトラクションなら、もっと他にもあるじゃない。絶叫系とか。そっちの方がいいかな」
その台詞も、朝倉さんが言うと過激な危険思想に聞こえるから不思議です。
「やっぱり、悲鳴を聞くのが大好きなんですね」
「ちょっと」
わたしの愛くるしくも微笑ましいジョークで柳眉を吊り上げられても……。
「冗談じゃないですか。真に受けられても困ります。それよりも、そろそろ頂上ですね」
「そうね」
物凄い適当な返事ですね。せっかくわたしが気を遣って差し上げたのに……どうしてくれ──ああ、見つけました。
「ほらほら、朝倉さん見てください」
あれを見れば、朝倉さんも少しは機嫌がよくなるかしら? そんな面倒臭そうな顔をせずに、たまにはわたしの言うことを信じてみましょ? きっと幸せになれますよ。うふふ。
「そんな遠くを見てどうするんですか。ほら、あそこ。あの青い屋根の売店のところ」
「え?」
そこに見えるのは──言うまでもないことでしょうけれど──長門さんと二人でランチを食べている彼の姿。
実際どんな話をしているのか、あえて聞き耳身を立てるような、はしたない真似はいたしません。けれど、あのお二人の姿を客観的に見れば立派なカップルのようですね。
「あの二人が何をやってるのか、気になりません?」
「…………」
あらやだ、怖いくらいに静かです。
「朝倉さん?」
「え? ああ、そうね。多少なりとも気にはなるね」
近くにいるのに近付けない、今のこの距離を朝倉さんはどのようにお考えなのかしら。
朝倉さんにとっては近くて遠いこの距離なのに、けれど長門さんは労せず傍らにいる。それを目の当たりにして、心中穏やかでいられるかしら?
少なくとも、わたしが知っている朝倉さんはそんな方ではない、と認識しておりますが。
「でも、別にいいんじゃない? ほっといても」
「あら、そうですか?」
これはちょっと意外な反応です。まさか朝倉さんがそんな殊勝なことをおっしゃるなんて。
わたしがちょっぴり驚いた表情を見せていると、朝倉さんはまるで言い訳のように言葉を重ねてきました。
「長門さんが遊園地に来るなんて珍しいじゃない。それに、何も二人で悪いことしてるわけでもないでしょう? おまけに、わたしは彼に会えないもの」
「なるほど。そういうことですか」
なんだか朝倉さんのことがよくわかりません。もう少し引っかけてみましょう。
「仕方ないですね。それなら、邪魔しに行きましょう」
「ちょっと。だから、わたしは彼と会うわけにはいかないの」
「そうですか。つまり、会えるなら邪魔しに行くわけですね?」
「行きません。だいたいわたしは彼に会えないもの。会えないのに、そんな邪魔するとかできるわけないじゃない。それに、もし会えるのだとしても邪魔するわけないじゃない」
会えないから邪魔しない、ではなくて、会えても邪魔するつもりはない……本当かしら?
「素直じゃありませんね」
「わたしはこれ以上にないってくらい素直なの。ねぇ、喜緑さん。もしかして、彼と長門さんがここにいること知ってた?」
あらあら、さすがの朝倉さんでも、ここまでからかえばお気づきになってしまうものなんですね。
「そうでもなければ、どうしてわたしが朝倉さんと二人きりで遊園地なんかに来なければならないんですか」
「二人のデートを邪魔するつもりだったからでしょ」
わたしがそんなことをするメリットなんて、微塵もございませんよ。そもそも、そんな真似をする暇人と思っていただなんて、ひどいです。
「じゃあ、ほっときましょうよ」
「わたしはそれでも構いませんよ。でも、朝倉さんはそれで本当にいいんですか?」
重ねて問いつめると、朝倉さんは一瞬言葉に詰まり……それでも息を呑んで首を横に振りました。
「二人の邪魔をしたいのなら、一人でどうぞ。わたしは帰るね」
早口で捲し立て、ちょうど観覧車が一周したところで朝倉さんは飛び降りてしまいました。
あらあら、少しからかいすぎたかしら? むしろ追いつめすぎたかもしれませんね。まさか怒るとは思いませんでした。
でも、そのくらいのことで怒るだなんて、それだけ真面目に考えているということなのかしら?
もう一度消えてしまうこと、あるいは彼のこと……さて、どちらかしら。
こうなると、朝倉さんの行動制限を解除したほうが楽しいことになるかもしれませんね。
いいでしょう、長門さん。助けていただいた恩もございますし、約束も守りましょう。現時刻を以て、朝倉さんの行動制限は解除いたします。
けれど、それでどうなるかまでは責任を持てませんよ? 何やらいろいろと策を施しているようではありますが……さて、わたしはただ、その結果を見させていただくに止めましょう。
これ以上の口出しをするなんて、わたしらしくありませんもの。
〆
【週刊喜緑江美里】
わたしは何も、心から朝倉さんと二人で遊園地を満喫しよう、なんて思っているわけではありません。長門さんが彼を追ってここに来ているから、わたしも朝倉さんを連れて訪れなければならなかっただけなんです
わたしはまだ、朝倉さんの行動制限を解除すべきかどうか、迷っています。ただ、長門さんからは彼のところまで連れてきて欲しい、と言われているから、解除するにしてもしないにしても、すぐに行動を起こせる近くで待機しておくのが最善だろうと考えたわけで……だから、こんな観覧車の中という密室に近い状況で、不機嫌気分を隠そうともしない朝倉さんと二人きりで閉じこめられているわけです。たまったもんじゃなありませんよ。
「あのさ」
ほらきた。
「何が悲しくてあたしたち、女の子同士で観覧車になんて乗ってるのかな?」
ですよね? ええ、まったくその通りだと思います。わたしだって観覧車に乗るのなら、朝倉さんなんかよりも殿方の方がどれほど嬉しいか……まぁ、そんな話は置いておきましょう。
「あら、よろしいじゃありませんか」
朝倉さんに顔を見せてしまいますと、余計なことまで口走ってしまいそうです。仕方ないのでわたしは窓の外の、豆粒みたいな人混みを眺めて心を落ち着かせることにします。いえ、何も窓の外を眺めているのは、人間なんかを鑑賞するためではないんですよ? 同じ園内にいる長門さんを捜すためです。
「そんな楽しいものでもある?」
「ええ、楽しいですよ。けっこう高いですから、ほら、人がゴミみたいに……うふふ」
なんて冗談はいいとして……ちょっと朝倉さん、何ですかその顔は……。
冗談ですよ? 冗談に決まってるじゃないですか。わたしはただ、長門さんを捜しているだけなんですから、そんなあなた、あくびをしていたら口の中に虫が飛び込んできた、っていう顔でわたしを見ないでください。
朝倉さんだって、外を見れば楽しくなるんじゃありません? 楽しくならなくたって、窓の外を見ればイライラも少しは落ち着くんじゃないかしら?
「うーん、高いところでウキウキするような気分じゃないかも。アトラクションなら、もっと他にもあるじゃない。絶叫系とか。そっちの方がいいかな」
その台詞も、朝倉さんが言うと過激な危険思想に聞こえるから不思議です。
「やっぱり、悲鳴を聞くのが大好きなんですね」
「ちょっと」
わたしの愛くるしくも微笑ましいジョークで柳眉を吊り上げられても……。
「冗談じゃないですか。真に受けられても困ります。それよりも、そろそろ頂上ですね」
「そうね」
物凄い適当な返事ですね。せっかくわたしが気を遣って差し上げたのに……どうしてくれ──ああ、見つけました。
「ほらほら、朝倉さん見てください」
あれを見れば、朝倉さんも少しは機嫌がよくなるかしら? そんな面倒臭そうな顔をせずに、たまにはわたしの言うことを信じてみましょ? きっと幸せになれますよ。うふふ。
「そんな遠くを見てどうするんですか。ほら、あそこ。あの青い屋根の売店のところ」
「え?」
そこに見えるのは──言うまでもないことでしょうけれど──長門さんと二人でランチを食べている彼の姿。
実際どんな話をしているのか、あえて聞き耳身を立てるような、はしたない真似はいたしません。けれど、あのお二人の姿を客観的に見れば立派なカップルのようですね。
「あの二人が何をやってるのか、気になりません?」
「…………」
あらやだ、怖いくらいに静かです。
「朝倉さん?」
「え? ああ、そうね。多少なりとも気にはなるね」
近くにいるのに近付けない、今のこの距離を朝倉さんはどのようにお考えなのかしら。
朝倉さんにとっては近くて遠いこの距離なのに、けれど長門さんは労せず傍らにいる。それを目の当たりにして、心中穏やかでいられるかしら?
少なくとも、わたしが知っている朝倉さんはそんな方ではない、と認識しておりますが。
「でも、別にいいんじゃない? ほっといても」
「あら、そうですか?」
これはちょっと意外な反応です。まさか朝倉さんがそんな殊勝なことをおっしゃるなんて。
わたしがちょっぴり驚いた表情を見せていると、朝倉さんはまるで言い訳のように言葉を重ねてきました。
「長門さんが遊園地に来るなんて珍しいじゃない。それに、何も二人で悪いことしてるわけでもないでしょう? おまけに、わたしは彼に会えないもの」
「なるほど。そういうことですか」
なんだか朝倉さんのことがよくわかりません。もう少し引っかけてみましょう。
「仕方ないですね。それなら、邪魔しに行きましょう」
「ちょっと。だから、わたしは彼と会うわけにはいかないの」
「そうですか。つまり、会えるなら邪魔しに行くわけですね?」
「行きません。だいたいわたしは彼に会えないもの。会えないのに、そんな邪魔するとかできるわけないじゃない。それに、もし会えるのだとしても邪魔するわけないじゃない」
会えないから邪魔しない、ではなくて、会えても邪魔するつもりはない……本当かしら?
「素直じゃありませんね」
「わたしはこれ以上にないってくらい素直なの。ねぇ、喜緑さん。もしかして、彼と長門さんがここにいること知ってた?」
あらあら、さすがの朝倉さんでも、ここまでからかえばお気づきになってしまうものなんですね。
「そうでもなければ、どうしてわたしが朝倉さんと二人きりで遊園地なんかに来なければならないんですか」
「二人のデートを邪魔するつもりだったからでしょ」
わたしがそんなことをするメリットなんて、微塵もございませんよ。そもそも、そんな真似をする暇人と思っていただなんて、ひどいです。
「じゃあ、ほっときましょうよ」
「わたしはそれでも構いませんよ。でも、朝倉さんはそれで本当にいいんですか?」
重ねて問いつめると、朝倉さんは一瞬言葉に詰まり……それでも息を呑んで首を横に振りました。
「二人の邪魔をしたいのなら、一人でどうぞ。わたしは帰るね」
早口で捲し立て、ちょうど観覧車が一周したところで朝倉さんは飛び降りてしまいました。
あらあら、少しからかいすぎたかしら? むしろ追いつめすぎたかもしれませんね。まさか怒るとは思いませんでした。
でも、そのくらいのことで怒るだなんて、それだけ真面目に考えているということなのかしら?
もう一度消えてしまうこと、あるいは彼のこと……さて、どちらかしら。
こうなると、朝倉さんの行動制限を解除したほうが楽しいことになるかもしれませんね。
いいでしょう、長門さん。助けていただいた恩もございますし、約束も守りましょう。現時刻を以て、朝倉さんの行動制限は解除いたします。
けれど、それでどうなるかまでは責任を持てませんよ? 何やらいろいろと策を施しているようではありますが……さて、わたしはただ、その結果を見させていただくに止めましょう。
これ以上の口出しをするなんて、わたしらしくありませんもの。
〆
PR
●この記事にコメントする
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
口出ししない、と言った喜緑さんが、それでも口を出しちゃうのも、ある意味怖いですね( ̄ー ̄)
★無題
NAME: ゆんゆん。
喜緑さんはやっぱりブラックストマックなお方だったんですね♪(コラコラ)さすが穏健派…表は穏やかでも中身は違う!!(笑)これからどう朝倉さんをからかっていくのか見ものですねw
[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
やはりあれです、人が思う「穏健」と宇宙人が思う「穏健」というものには、何かしらの齟齬があるんだと思います!
いやあ、異星人とのコミュニケーションって難しいですネ。
いやあ、異星人とのコミュニケーションって難しいですネ。
忍者ブログ [PR]