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DATE : 2007/08/03 (Fri)
少しは世間のメジャーな最新情報にも接しないとね! ということで、amazonでちょこっと調べてみたらハリー・ポッターと炎のゴブレット 携帯版が出てました。
原書版はあれですか、もう最終巻が世界同時発売されちゃってるんでしたっけ? でも自分の場合、あんなQ数が大きくて分厚い上下巻セットものを買ってまで読みたいと思ってないので、携帯版で我慢しております。
ん? メジャーだけど最新じゃないとな? そんなことを気にしちゃいけません。

ともかく自分の中では、まだハリー・ポッターとアズカバンの囚人までしか話が進んでないのです。

それにしても、まだ現物を見てないのでなんとも言えませんが、元が上下巻のものを一冊にまとめちゃってるんですか。どんな凶器ですか、それは。縦と横が解らないような分厚さなんですかね? もしそうなら、それのどこが携帯版なのかと問いたい。問い詰めたい。

どっちにしろ、読むのは家の中になるので構わないんですが。


と、そんな感じで今日のSSは、ひとつフォローしなければならない話です。喜緑さんもTFEIということで、言語での情報伝達に祖語があります。そんな話です。


ではまた!


前回はこちら
【Respect redo】吉村美代子の憂鬱

「そういえば、朝倉さんはどこで周防さんたちとお知り合いになったんですか?」
 背後で繰り広げられる圧縮された水レーザーで撃ち合いをしている周防さんと喜緑さんを他所に、本当に背中を流してくれている朝倉さんに、わたしはちょっと気になることを聞いてみました。
 朝倉さんってあれですよね、今まで何かしらの理由があって休学していて、もうすぐお兄さんが通っている北高に復学? するとか言ってた気がします。そこにどんな理由があったのか知りませんけれど、それなのにどこで周防さんたちとお知り合いになったんでしょう?
「あれ? 吉村さんは彼女たちから何も聞いてないの?」
「何のことですか?」
「ならばわたしが教えて差し上げましょう」
「わっ!」
 な、何から何まで唐突すぎです、喜緑さん。周防さんとのキケンな水遊びはどうしたんですか?
「飽きました」
 飽きたってあなた……周囲の備品を散々破壊しておいて『飽きた』の一言で済ませちゃうんですか。周防さんも周防さんで、何事もなかったかのように湯船にぷかぷか浮かばないでください。
「そんなことよりも……よろしいですか、吉村さん。あなたは欺されています」
 何なんですか、唐突に? わたしが欺されているというのなら、この温泉旅行に連れ出された段階で自覚してますよ。
「何をオトボケさんなことをおっしゃってるんですか。それこそどうでもいいような話でしょう」
 いやあの、ご無体な卓球勝負を行ったり、人食い熊に襲われたんですけど……それを『どうでもいい話』で片付けちゃいますか。
「あそこで湯船にぷかぷか浮かんでいる周防九曜さんはですね、遙か天頂方向に拡散する広域情報生命体が使わした人型端末なのです」
「…………」
 えっと、ごめんなさい。こういうとき、どういう顔をすればいいのかわからないんです。
「笑えばいいと思うな」
「違うでしょう、朝倉さん」
 そんな小ネタを織り交ぜないでください。ええと、ですからね? なんと言うか……すみません、日本語ハ話セマスカ?
「なんでカタコトなんでしょう? わかりました。もっとわかりやすく言うとですね、あの真っ黒小娘は宇宙人なんですよ。まぁ、びっくり」
 わたしとしては、そんなことを何の前触れも脈絡もなく言い出すあなたの思考回路にびっくりですけど。
「じゃあ何ですか、そんな宇宙人と互角に渡り合っているあなたは何者なんですか」
「……ふぅ、仕方ありません。こうなってしまえばすべてを語るしかなさそうです」
 いえ、そんな嫌々な態度なら無理に喋っていただかなくても結構なんですが……。
「実はわたし、光の国で警備隊をやっておりまして、あの真っ黒小娘を宇宙墓場に護送中に逃げられてしまうとう失態を犯してしまったのです。お恥ずかしながら」
「へぇ、大変ですね」
「というのは嘘でして」
 端っから信じてませんよ、そんな話。
「あの小娘の目的はあくまで佐々木さんなんです。佐々木さんに興味津々なんですね」
 それは……ええと、なんとなく解ってます。だってほら、周防さんて……なんと言いますか 見境無く朝倉さんに襲いかかるようなことしちゃってるじゃないですか。
 いえ、アブノーマルな恋愛感情について、わたしはあれこれ言うつもりはありません。そういうのは、各人の自由意思でご自由にどうぞ、と思います。
 ただ、わたし自身の身に降りかかって来るのは、正直なところ勘弁してほしいですけど。
「けれど吉村さん、あなたは佐々木さんに幸か不幸か選ばれているじゃありませんか。お気をつけください、あなたも真っ黒小娘の観察対象ですよ」
「えぇ?」
 それはつまり……周防さんがわたしを? まさかそんな、それはさすがにあり得ないんじゃないかなぁって思うんですけど。何しろわたし、小学生ですよ? 今年で十二歳の女の子ですよ? そんな、そのぅ、自分で言うのもなんですが、子供にまで手を出すほどの節操なしじゃないと思……えないのが、周防さんでした。
「年齢なんて関係ございません。ですよね?」
「ええ、そうね」
 あ、朝倉さんまでそんな、あっさりと喜緑さんの言葉を擁護しちゃうんですか。
「だって、重要なのはあなたが佐々木さんと近しい関係で、あなたが吉村美代子っていう存在だということだもの。歳は関係ないと思うな」
 喜緑さんだけならまだしも、朝倉さんにまでそう言われると、少し不安になるんですけど……。
「──────」
「ぅわ!」
 少し不安を覚えてちらりと周防さんの姿を確認しようと思ったら、気配も音もなく、わたしの間近で幽霊よりも希薄な存在感を醸し出しながら突っ立ってるじゃありませんか。
「ど、どうしたんですか、周防さん?」
 突っ立ってるだけじゃなくて、せめて何か言いましょうよ。それに何より、どうでもいいことかもしれませんが……その、いくら女同士だからって、上はともかく下くらいは隠しませんか?
「──────髪────洗う────」
「え? あ、あー、はい。はいはい、すぐどきますから……」
 席を空けると、周防さんはわたしが今まで座っていた場所にすとんと腰を下ろし、どこから引っ張り出したのかシャンプーハットを装着するなり十回くらいポンプを押してシャンプーを潤沢に浸かって、頭をわっしわっしと洗い始めちゃいました。
 その様子から、今までのわたしたちの話を聞いてたのかどうかわかりませんけれど……ええと、どっちなんでしょう?
「大ピンチですね、吉村さん」
 な、何を言い出すんですか、喜緑さん。
「いえ、そんな気がしたもので。でも、ひとつだけ忠告を申し上げれば、ご自身の身の振り方は後々のことを考えてから選択した方がよろしいのではないかと」
 の、後々ってわたしが取る選択肢なんて、ひとつしかありませんよ。
「ですから、あの、」
「あ、ねぇ喜緑さん」
 ある種、助けを求めるようなわたしの言葉に被せるように、朝倉さんが危機感も何もないのほほ~んとした声を上げました。
「そろそろわたしたち、食事の準備に取りかかれるんじゃないかな?」
「あら、もうそんな時間ですか?」
 ちょっ、ちょっと朝倉さん。あなたマイペースすぎです。少しは空気を読んでください。読めますよね? カラケって読むんじゃありませんよ? くうき、ですよ。く・う・き!
「仕方ありませんね。それでは吉村さん、ごゆっくり」
「じゃ、またあとでね」
 うわーん、やっぱり読めてないんですね、空気。喜緑さんの場合は確信犯っぽいですけど、朝倉さんはどう見ても天然です。今までのわたしと喜緑さんの会話を聞いていたくせに、なのにこの場にわたしと周防さんを二人きりにしちゃうんですか? それでもいい大人ですか!?
 これはさすがに危険です。デンジャラスです。あんびりばぼーな事態です。これはもう、退散した方が……。
「────────」
 って、シャンプーハットの影から、周防さんがわたしを睨んでるじゃないですか。ターゲットロックオンって感じですよ。
「な、なんでしょう……?」
「──────話がある────」
 ざばーっと泡を洗い流しながら、周防さんがそんなことを言い出しちゃいましたよ。
 その話って何ですか? 今ここで話さなくちゃならないことですか? お風呂場で裸でいることにちなんでの、包み隠さずぶっちゃけトークでもするつもりですか? 正直、勘弁してください。
「え、えーっと、それて今ここでじゃないとダメな話なんでしょうか……?」
「────そう────」
「それはもしや、人に聞かれると困る話でもあるんでしょうか?」
「────そう────」
 こ、これはもう……確定的です。
「すっ、すみません周防さん! わたし、好きな人がいるんですーっ!」
 言うべきことは言って、脱兎のごとく浴場からわたしが逃げ出したのは言うまでもありません。
 その際に、ちらりと見えた周防さんの無表情が、わずかばかり寂しげに思えたのは気のせいでしょう。そうに違いありません。

つづく
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★無題
NAME: BPS
なるほど喜緑さんが長門役ですか。

それにしてもミヨキチ主人公補正でモテモテw
2007/08/03(Fri)03:56:32 編集
主人公というだけでモテモテになる不思議。ミヨキチさん的に嬉しいのかどうなのかは別ですが……。
【2007/08/04 00:54】
★無題
NAME: wi
周防はレズで確定なんですかw
2007/08/03(Fri)09:15:18 編集
いやいや、九曜さんは男女問わず人間に興味津々なんです! ただあれです、人が魚を見ても雄か雌かわからないように、男女の違いが解らないだけなんですぅ。
【2007/08/04 00:55】
★無題
NAME: ron
喜緑さんの策士っぷりがいいなぁ
ぜったい狙った齟齬だ!
2007/08/03(Fri)23:58:21 編集
もちろん確信あって狙ってますヨ( ̄ー ̄)
【2007/08/04 00:57】
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