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DATE : 2017/08/21 (Mon)
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DATE : 2007/03/23 (Fri)
というのはSSの話でありまして。
今日の朝倉さんの話は、昨日のミヨキチさんのお話直後って感じであります。なので、そのあたりもチェックしてみると、より楽しめるかも? かなぁ……どうなんでしょう。

なんてことを急に言い出したのは、さすがに自分でも「入り乱れすぎでワケワカランなぁ」と思い始めたからだったり。

クロトシさんのブログ『Knife collection』の3/18分で、大変ありがたいことに週刊ヒロインズの時系列表を作っていただいちゃったりしたわけですので、そちらをご覧いただければ、どんな流れになっているのか、おおよその把握ができるのではないでしょうか。
そのうち、ここでも時系列がどうなってるのかをはっきりさせますので、平にご容赦を。

ちなみに「週刊ヒロインズ」って言い方は、クロトシさんが最初に言い出したように記憶してるんですが、違いましたっけ?

ともかく、各ヒロインのストーリーはそれ単体でひとつの物語になっているように心がけておりますので。
えー。
今日の朝倉さんの分も、そんな感じでお楽しみいただければコレ幸い。


前回はこちら
【週刊朝倉涼子】

 吉村美代子と名乗ったその女の子は、感じた印象では何の後ろ盾もない普通の人間に見えた。朝比奈さんみたいな未来人なら時空間の僅かな位相で分かるし、古泉くんみたいに『機関』と関わりのあるような人なら、その佇まいから特殊訓練を受けたかどうかはわかるの。
 だから本当に、ただの一般人……だとは思うんだけれど、だったらどうしてそんな人が、わたしを知っているのもおかしな話よね。
「あの、長門さんから頼まれて捜してたんですけれど……」
「長門さんから?」
 ということは、この子は長門さんの個人的な知り合い……長門さんの? そんなの、ちょっと考えられないな。あの長門さんが涼宮さんや彼以外の友人知人がいるとは思えないもの。わたしと違って、積極的に人間と関わり合いを持つタイプじゃないしね。
「あなた……ええと、吉村さん。あなた、長門さんに何て言われて来たの?」
「えっと、朝倉さんを捜してきて欲しいって言われて……」
「長門さんが……?」
 あれ? でも、長門さんは今、彼と二人でいるのよね? さっき、観覧車から見たときは確かに二人でいたんだし。そんなときに、わたしを捜してきて欲しいなんて頼むなんて……何を考えているのかしら。
 ここで吉村さんと偶然──かどうかは別として──会ったことはよしとしましょう。それに吉村さんの言うことも、まぁ信じるとして……でも、だとしたらどうして彼と会えないわたしを、今のこの状況で捜させるの?
「長門さん、あなたになんて言ったの?」
「え? ですから、朝倉さんを捜してきてほしいって」
「そうじゃなくて。長門さんは今、えっと……デート中でしょ?」
「でっ、デートじゃないです! えっと、その……デートだったのはわたしの方だったんですけど……でもそこに長門さんが来て、その流れで何かこういうことになった、っていうか……」
「えぇっ!?」
 それじゃつまり……彼は長門さんとじゃなくて、この子とデートしてたってこと? そこに長門さんは割って入ってまで、わたしを捜して連れてくるようにって頼んだのかしら? 本当に長門さん、何を考えてるのよ……。
「あなたも、そんな乱入してきた人の頼みなんて断ればよかったのに」
「そうなんですけど……でも長門さん、困ってたみたいでしたから。断るに断れなくて」
 はぁ……随分と人がいいのね。この子も変わってるというかなんというか……。
「あなたも、わたしなんか捜してないで長門さんを怒ってやりなさいよ。わたしのことはいいから、戻ったら?」
「で、でもあの、朝倉さん、お兄さんとケンカしてるって長門さんは言ってましたし」
「ケンカ?」
 吉村さんの言う『お兄さん』って、つまり彼のことよね。話の流れから、彼以外には考えられないけれど……それよりもケンカって何? だいたい、どうして彼がわたしのことに気づいているの?
 長門さん、いったいどんな言いくるめ方をしたのかしら。ありのままを包み隠さず話せるわけがないから、何かしらのごまかし方はしてると思うけど……よりにもよって、ケンカしてるだなんて。
「別にわたしは彼とケンカしてるわけじゃないよ。そもそも、彼とはここ最近、全然会ってないし……彼の口から、わたしのことを何か聞いてるかしら?」
「それは……聞いてないですけど。ただ、長門さんとの会話で、お兄さんが『どうして今さら会わなくちゃならないんだ』って言ってましたから……あの、こんな言い方すると怒られるかもしれませんけど、お兄さんの方も……その、はっきり言ってたわけじゃないから……でもどこか、朝倉さんと会うのを躊躇ってるようだったんです」
「え……?」
 彼……わたしがいることを知ってたの? 知ってて……そっか、それはそうだよね。うん、それでいいのよ。
 彼がわたしがいることを知っていても、やっぱり会いたいと思わないのは、これでハッキリしたわね。だったら、わたしの方から会いに行くわけにもいかないじゃない? そもそも、わたしは彼と会うことは禁止されているんですもの。
「でも、あの……わたし、長門さんから頼まれたんです。だから、せめて長門さんのところに」
「それは別に今じゃなくてもいいかな。あとでわたしの方から長門さんに会いに行くから。だから、あなたも戻った方がいいわ。せっかくのデートだったんでしょ? ごめんね、邪魔しちゃって」
「いえ……あの、わたしは事情とかよくわからなくて……だから、違ってたらごめんなさい」
「なに?」
「その、なんだか……朝倉さんの方が、お兄さんと会うのを躊躇ってるように見えるんですけれど……違いますか?」
 ……わたしが……躊躇ってる?
「お兄さんとケンカしてるわけじゃないんですよね? それに、最近は全然会ってないのに……なんだか、いろいろ理由をつけて自分から遠ざかってるように見えます。何でですか?」
「そんなこと、」
「なら、一緒に行きませんか? 長門さんもいますし」
「でも……」
 わたしは、彼と会わない。会うことはできない。だから……そうね、吉村さんが言うように、自分から遠ざかってるのかもしれない。それは否定しない。
「そもそも、わたしと会ったところで、彼がいい顔しないわ。それなのに会っても、困らせるだけでしょ?」
「そう……ですか」
「うん。だからあなたも、早く戻って。彼とデートの最中だったんでしょ? なのにあなたがいなくなっちゃってたら、彼も困るわ」
「……あ……そう、ですね。そっか……わかりました」
 そうよ、ケンカしてるわけじゃないんだから。だから、仲直りとかそんなこととは──。
「朝倉さん、自分のことよりもお兄さんのことを考えてますね」
「え……?」
「だから、わたし戻ります。ごめんなさい」
 なんだろう……吉村さん、急にって思えるほどの態度でわたしに一礼すると、そう言って駆け足で雑踏の中に消えていってしまった。
 その理由が、わたしにはよく分からなくて……凄く落ち着かない気分のまま、わたしはその場に立ちつくしていた。

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★無題
NAME: クロトシ
あ、朝倉さああああああああああん!!1
まったくどっちが年上なんだか……って、そういえば11歳ともうすぐ4歳でしたっけね(ぉ
時系列表。なんだか紹介していただいてどうもです~。明日の喜緑さん分を確認したらまた更新してみる予定。
『週刊ヒロインズ』って……アレ? そうでしたっけ?? ウチの最古では2月8日ですが……よく覚えてません;
URL 2007/03/23(Fri)19:48:10 編集
そういえば今回の話の時期を明確にしてませんけれど、ミヨキチさんも小学校6年生で12歳になってるかもしれないですなぁ。朝倉さんの約4倍は年長さんですねw

ちなみに、うちで「週刊ヒロインズ」って言ってるのは最古が2/10でしたよw ということはやはり……( ̄ー ̄)
【2007/03/24 01:01】
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