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DATE : 2017/06/29 (Thu)
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DATE : 2008/10/01 (Wed)
なんだか前日の夜になって気付いたわけですが、本日は1:00~9:00ごろまでの長期メンテがあるそーです。って、今の段階で言われても(ry って感じですなぁ。

しかしまぁ、メンテならメンテとわかっているので文句を言っても始まらないので、ゆっくり待つと致しましょう。

でー。

どうやら地元のテレビ局では今週土曜日の深夜から「とある魔術の禁書目録」のアニメがスタートするらしいので、それを記念してー。

しかし深夜の26:30からって。ずいぶん遅い時間だなぁと思わなくもなく、翌日はSC41だし寝坊するのも困りもの。録画しとくか……。

そんなことを今のうちから考えているのもどうかと思います。

ではまた。

【とある魔術の禁書目録】
禁書目録の平凡にして非凡なる一日

 イギリスはロンドン、聖ジョージ大聖堂に拠点を置くイギリス清教は、『対魔術用』の文化や技術に特化した十字教として発達し、その暗部には第零聖堂区『必要悪の教会』と呼ばれる対魔術師用の部署がある。
 そこに所属するものは例外なく魔術を修得している。たとえそれが主の御心に反するものであっても、魔術に対抗するためには魔術が必要だからこそ、敵として立ちはだかる魔術師を討つために彼らは一手に汚れを背負って魔術を使う。
 そしてその中には、極めて重要かつ非凡なる存在もあった。外敵のみならず、同じ『必要悪の教会』に属する者からも畏敬の念を向けられる一人の少女。
 名は、禁書目録。Index-Libroum-Prohibitorum──インデックスと呼ばれている。
 それが本名であるかどうかはわからない。けれど、原典が一冊でもあれば絶大な力を得るであろう魔道書を、たった一人で一〇万三〇〇〇冊をも記憶する彼女は、まさに『必要悪の教会』、いやイギリス清教においての叡智の要たる存在であろう。
 ある種、魔術にわずかでも携わるものが、畏怖の念を抱くであろう魔神──魔術を極め神の領域に近付きすぎた者──にもっとも近い存在である彼女は、イギリス清教のみならず魔術サイドにおいて極めて重要なポジションにいる。
 そんな彼女は今、魔術とは真逆の存在である科学に彩られた学園都市で、とある事件を切っ掛けに上条当麻とともに生活を送っているのだが、その日の彼女はこれまでにない苦境に追いやられていた。
「う……うう……ううう……本格的にこれはピンチだよ……」
 その日、インデックスは一人で学園都市を徘徊していた。暦上では『秋』となり、日本という地域の気候風土から察するに涼しくなりはじめて然るべきなのに、今なお照り付ける日差しは容赦がない。
 おまけに彼女は修道女だ。純白の修道服は四肢を覆い、見た目的にも暑苦しい。
 それでもインデックスは修行中の身。たとえ不便とか暑苦しいとか鬱陶しいとか夏服冬服の区別くらいあればいいのにとか思っていても、主の加護を視覚化した修道服を脱ぐことはしない。
 何より、インデックスの身に起きている危機的状況は暑さによるものではない。もっと身近で、何人であっても抗うことができない根源的な危機と表してもいい。
「お……お腹へった~……」
 インデックスは空腹だった。どれほど空腹なのかと言えば、昼食から夕方のこの時間まで何も食べていないことによる空腹だ。昼には戻ってくると言っていた上条当麻は十四時を過ぎても帰宅せず、我慢に忍耐を重ねて待ち続けていたインデックスの限界は臨界点を突破。「帰って来ないなら向かえに行くもん!」理論で街中へ飛び出した……まではよかったのだが。
「この街、いったいどうなってんの? さっぱり道がわかんないかも」
 完全記憶能力を持つインデックスは、一度目にしたもの、耳にした情報は決して忘れることがない。たとえチラシに載っている一年前の広告だろうと、夜空に打ち上げられる花火の柄であろうと、例外なくその頭脳に刻まれる。にもかかわらず、学園都市の地理だけはどうにも馴染めない。
 それは絶えず街が変化しているからなのか、それとも記憶するだけでは対応できない何かしらの仕掛けが施されているのか……どちらであろうと、今のインデックスが道に迷っている事実は覆らない。
「と……とうまはどこ? もうそろそろ限界……かも……」
 人目もはばからず路上にへたり込み、溶けるアイスのように精根尽き果てるインデックス。救いを求める仔羊の祈りは、けれど彼女の元へ上条当麻を導くことはない……が。
「こらーっ、そんなところで寝てると車に轢かれてって、あややややっ! しっ、シスターちゃんじゃありませんか!? どうしちゃったんですか、そんなしなびたキュウリみたいになっちゃって!」
「ふぇ?」
 くたり、と地面に突っ伏しているインデックスの真上から聞こえてきた声は、思ったよりも耳元に届く。気力を振り絞って首を巡らせれば、そこにいたのはインデックスとさほど年の差を感じさせない幼い少女だった。
「こもえ?」
 その少女をインデックスは知っている。知っていると言っても、完全記憶能力に頼らなければ記憶に残らないような浅い関係ではなく、この学園都市でインデックスが上条当麻以外に大きな助力を得た相手である。
 名を、月詠小萌。誰がどう見てもランドセルが似合う見た目十二歳の子供だが、その実、酒も煙草もたしなむ大人の女性であり、上条当麻が通う学校の担任教師でもあった。、
「そんなところで寝っ転がってキョトンとしてちゃダメなのですーっ! いったい何事ですか!? 上条ちゃんとは一緒じゃないんですか?」
「そうなんだよっ! とうまったらひどいんだもん。お昼には帰ってくるって言ったのに、この時間になっても行方知れずなんだよ? ねぇ、こもえ。とうまは? とうまはまだガッコウなの?」
「上条ちゃんなら、もう帰宅してるのですよ。まだ家に帰ってないのですか?」
「まだだよ、ぜんっぜんまだまだっ! もうお昼もとっくに過ぎてるのに、ちっとも帰ってこないんだよ。このままじゃ私、飢えて死んじゃうよ!」
「そんなに腹ぺこなんですか? 上条ちゃんったら、ちゃんとシスターちゃんのご飯のことも考えてあげなくちゃですよねー。成長期なんですから、ちゃんと食べないと体によくないのですよ」
 まったくだよ! とインデックスは小萌の言葉に大きく頷くが、実際の所は成長期とか上条当麻がちゃんとご飯の準備をしていないとかではなく、ただ単に彼女の満腹中枢を満たす食事の量が半端ないだけである。
 そのことを知らない小萌先生は「わかりました」と大きく頷いた。
「あとで先生が上条ちゃんにちゃんとお説教しておくのですー。でも今はシスターちゃんのご飯が先決なので、えっとこの辺りにご飯が食べられそうなところはありませんから、先生のお家まで行くですよー」
「へ?」
「お家には昨晩のお鍋がまだ残ってるはずなのですー。もしかすると結標ちゃんが先に食べちゃってるかもですけど、でも大丈夫。お鍋は汁だけになっても御雑炊という最高の一品が残されているのですよー。三日目まで残したスープは、最高のブイヤベースなのですー」
「よくわかんないけど、ご飯? ご飯の話!? 行く行く! もう、どこにだって着いてくよ! こもえ、こもえ、早く行こうよ!」
 今までぐったりしていたのがウソのように、俊敏な動きでガバッ! と起きあがったインデックスは、小萌先生が身の危険を感じるほどの勢いで抱きついてくる。自分の目で見ていたはずなのに、本当に空腹で倒れる一歩手前だったのかと疑いたくなるような羽交い締めに、小萌先生は苦笑いするしかなかった。


 小萌先生の住まいは「都市の外と中では科学水準が三〇年は違う」と言われている学園都市内であるにもかかわらず、第二次世界大戦も乗り切りましたと言わんばかりの木造建築のボロアパートだ。
 実年齢はともかく、外見年齢十二歳の小萌先生には似つかわしくないアパートだが、百歩譲って「それもよし」としても、中はさらにひどい有り様になっている。畳や壁には妙な魔法陣らしきラクガキが描かれ、畳の一部は有段者が刀で切り裂いたように真っ二つ、所々赤黒く変色しているのは血痕であり、壁や天井にはベニヤ板で補修しているとは言っても定規を押し当てて切り裂いたかのような破壊痕まである。
 すべてとある出来事の副産物だが、仮にそれらの惨状がなかったとしても、床にはビールの空き缶が転がり、灰皿には山盛りの吸い殻が積み上げられ、昭和三〇年代のご家庭でお馴染みの丸いちゃぶ台が置かれている室内だ。
 つまり、たとえ何があろうと小萌先生のアパートは散々たる状況というわけだ。
「あや、結標ちゃんはまだのようですねー」
「そんなことよりこもえ、ご飯! ご飯はどこ? れーぞーこにあるの? そのまま食べていいの? ねっ? ねっ!」
 小萌先生が呟いた聞き慣れない名前に、けれどインデックスは食い付くことはなく、逆にちゃぶ台側にかぶりつくように陣取ってバンバン叩いている。平常時ならいざ知らず、今の彼女の頭の中では『ご飯♪ ご飯♪』という考えしか存在しない。
「美味しくご飯を食べるには準備が必要なのですー。シスターちゃんは、テーブルの上をきちんと片付けてくださいですー?」
「片付けって、別にこのままで大丈夫だよ。平気平気!」
「お鍋ですからー、カセットコンロをセッティングする場所が必要なのですよー。あれです、働かざる者食うべからずですよー」
「むー」
 実を言うと、インデックスは片付けが苦手だったりする。それは単に彼女がぐうたらだから……ではなく、完全記憶能力があるからこそ、一見すれば散らかっているように見える部屋の惨状も彼女にしてみればどこに何があるのかしっかり把握できる『片付いた』状態に見えるからだ。
 けれど、それでも小萌先生が言う『お片付け』をしておかなければ、ご飯にありつけない。何をどう片付ければいいのかわからないが、ひとまずちゃぶ台の上に転がっている缶ビールの空き缶を床の上にでも置いておけばいいのだろう。
「……あれ?」
 乱雑に並べられている空き缶を畳の上に移動させるインデックスだったのだが、その中に空き缶でも煙草の吸い殻でもない、黄金色の矢尻を模したペンダントトップが転がっているのに気付いた。
(デオゴニアーのエロース? うーん……クピド? どっちにしろこれ、『絶対求愛の矢尻』……の模造品、かな? 『天使の力』も何もないオモチャみたいだけど、でも形が似てるし、これだとそのうち……)
 インデックスは、その脳内に記憶している一〇万三〇〇〇冊の魔道書から、転がっているペンダントトップの正体を一目で見抜いた。けれど、どうして科学万能の学園都市に魔術サイドの霊装を模したレプリカが、こんなところに無造作に放置されているのかわからない。
「ねね、こも」
 気になって台所で調理しているであろう小萌先生に声を掛けようとしたそのとき、室内にピーッ! と、けたたましい音が鳴り響いてインデックスは飛び上がりそうなほど驚いた。
「なっ、なんなの!?」
「あやー。シスターちゃん、ファックスが届いたようなので受信しといてくださいー」
「へ? ふぁ、ふぁっくすって何なのかな!?」
「お願いしますですよー」
 お願いしますと言われても、インデックスはただ戸惑うばかり。通常の電話も使いこなせない彼女には、ファクシミリなど未知の領域に他ならない。投げ出して逃げ出したいところだが、けれどそうすればご飯が遠のく。
 意を決し、インデックスは怪音を発した『黒いハコ』に近付いてみることにした。コピー機も兼ねている複合機だが、小萌先生の家にあるだけに、どうもそれさえコンパクト化など度外視した前時代的な大きさがある。
「うあ、何がどうしてわけわかんないかも!」
 目を向けて、その操作盤を見てインデックスは諸手を挙げて降参を示したかった。小萌先生が「受信を」と言っていたのは覚えているが、その受信とやらが何をどうすればできるのかさっぱりわからない。
「え、えっと」
 どうやら見ているだけで役割を果たす代物ではないらしい。そう判断したインデックスは、まず触ってみることにした。まさか触ったくらいで壊れることはあるまい、とそう判断してのことだったのだが。
 ビイィィィィィィィッ!
「ぎにゃーっ!」
 触った瞬間、大きな音を立てて『黒いハコ』がガコガコと動き出す。ひとまず大きなボタンをー、と思って押したのが幸いしたのか、それは受信スタートのボタンだったわけだが、それで正解などとインデックスが知っているわけもない。わかっていることは、自分が触った途端に動き出したという事実だけだ。
「なにこれどうなってんのかわかんないけどなんか書いてあるしこれってもしかして自動書記を機械的にっていうかまったくわかんないかもーっ!」
 訳がわからないままで半パニック状態に陥っているインデックス。最初の一手で離れておけばよかったのは客観的な視点での話であり、彼女にしてみれば自分でしでかしたことと、これまで機械関係の操作で散々上条当麻に苦言を呈されていたこともあって、状況を収めようと必死にボタンをあれこれ触っているのだが、それが状況の被害拡大に拍車を掛けていることに気付いていなかった。
「あいー、できました……って、ぎゃあああ!? しっ、シスターちゃん! いったいこれは何事ですかーっ!」
 土鍋を抱えて戻ってきた小萌先生が見たものは、ファクシミリから大量に吐き出された紙の山(それもロール紙)に絡まって目を回しているインデックスの姿。
 こういう不幸の役回りは自分ではなく上条当麻の役割だと頭の片隅で考えながら、インデックスは機械操作のテンパり具合と空腹具合のダブルパンチで、くるくる目を回して気絶した。
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★無題
NAME: 古音
なんだかとうまがトラブルに巻き込まれている時とかこんな感じかもですね、インデックス。「部屋が汚くても…」はなるほど確かに、と思いました。
禁書目録はこの娘然り本編作中出てくる人達が結構その世界的にも超人揃いなわりに、こんな感じの馬鹿っぽい日常が好く似合う所も好きです。
そういえばアニメ化、原作付きのアニメが基本の昨今、楽しみでもあり心配でもあり。
2008/10/01(Wed)13:29:03 編集
アニメはどうなるんでしょうねぇ~。監督さんを見ると、どうやらこんな作品に携わっていた方らしいので大ハズレはない……と思うのですが、はてさて。
【2008/10/01 23:34】
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