category: 日記
DATE : 2008/11/27 (Thu)
DATE : 2008/11/27 (Thu)
ちょっとした話でも。
いえね、こう何もない日々が続くのもあれかなぁというわけで、そういうときはこれの続きじゃね? と思った次第であります。といっても大雑把な流れは前回で語っちゃってますので、じゃあ今回は細かいところをってなわけでさぁ~。
てなわけで、にのまえ流お話の作り方(伏線の張り方編)でございます。これはあくまで「自分の場合は」っていう前提条件付きの話なので、その通りにやるべき、とか、これが正しい、って言うもんではございませぬ。いいやり方なのか悪いやり方なのか、さっぱりでごわす。参考にする云々より「へー」と思う程度でお読みください。
では。
いえね、こう何もない日々が続くのもあれかなぁというわけで、そういうときはこれの続きじゃね? と思った次第であります。といっても大雑把な流れは前回で語っちゃってますので、じゃあ今回は細かいところをってなわけでさぁ~。
てなわけで、にのまえ流お話の作り方(伏線の張り方編)でございます。これはあくまで「自分の場合は」っていう前提条件付きの話なので、その通りにやるべき、とか、これが正しい、って言うもんではございませぬ。いいやり方なのか悪いやり方なのか、さっぱりでごわす。参考にする云々より「へー」と思う程度でお読みください。
では。
『伏線はこうやって張ってるんです』編
自分の場合、話を作る場合の全体の流れは前回書いてた通り、テーマとオチを決めてから話を書き始めるわけですが、じゃあどうやってオチまで持って行ってるのかというと、これはQ&Aの逆算方式を使ってます。
逆算方式ってなんぞなもし?
と思う方、知らなくて正解です。その名称もたった今、自分で付けたんです。
具体的に言うと……んー、例として「朝比奈みくるの初恋」を出してみましょう。
この話、テーマは「キョンくんと朝比奈さんの絆」です。オチは「朝比奈さんが自分の意思で決断すること」だったりします。
じゃあテーマとオチに絡めて考えると、朝比奈さんの決断ってなぁに? ってなります。
↓
テーマが二人の絆なわけですから、朝比奈さんがキョンくんのことを信頼することになります。
↓
てことは、その前に何か揺らぐことでもあったの?
↓
朝比奈さんが揺らぐことと言えば、原作設定から考えれば自分の存在意義でしょう。
↓
それを揺るがすにはどうするの?
↓
何か誘惑するものを出しましょう。
↓
何を出すの?
↓
んー……原作的に敵対勢力(このときまだ分裂出てませんでした)からのお誘いで。
↓
以下プロローグまで続く。
と、こんな感じでやっとります。
いわゆるこれが世間様でプロットと呼ばれるものになるんでしょうか? とにかくこれを頭の中でこねくり回しております。
こんな感じでオチに至るまでの条件を最初まで作り、その後、最初からオチまでの流れを改めて考えます。もちろんすんなり決まることもあれば、どうもしっくり来ないときもあったりするわけで。「初恋」の場合はオチからの逆算で考えた結果、どうも物足りない。
じゃあ何が物足りなかったのかというと、朝比奈さんの心の揺れ方とキョンくんの説得力に欠ける、ってところでした。
で、そこでまず閃いたのがみーちゃん。これはもう、最初から正体を隠すつもりはありませんでした。何しろ話のテーマとオチに関係ないキャラですから。では何故このキャラを出したのかというと、朝比奈さんの立ち位置をより強く揺さぶる存在が欲しかったからです。「自分がいなくても代わりはいるんじゃないの?」と思わせるためのキャラですね。
しかし、こうなると逆に強く揺さぶりすぎたために「朝比奈さんでなければならない」と認める存在も必要になるわけで、それはキョンくん側の考え方を補強する存在です。だってテーマが二人の絆であり、それを認識させるための物語なわけですから、まずは二人の考え方を反対にしなくちゃなりません。それが朝倉さんでした。
では何故朝倉さんなのかというと、SOS団のメンバーでは説得力に欠けるからです。キョンくんが「朝比奈さんは必要だ」と言っても、当の朝比奈さんは聞く耳もちません。だとすれば他のSOS団員が同じことを言っても変わらないだろ、っていう自分的結論が出たからです。
となると、SOS団に深い関わりがなく、かつ事情を知っている人物。それは誰だろーとなったときに出てきたのが朝倉さんでした。でも朝倉さんは存在しないので、じゃあどうやって出すか、ってなったときに出てきたアイディアが「過去から連れてきた」ってものです。単に長門さんが復活させた、では在り来たりだし、面白くないと思ったのでそうしました。けれど、「過去から連れてきた」ってアイディアは今回の「初恋」というお話のテーマにもオチにも関係ありません。ですのでその理由付け等はこの時点ではスルーしたわけです。
そうこうしていて主要登場人物が決まってきまり、それと同時に話の大まかな流れが出来上がったわけです。
ではどこで伏線を考えているのかというと、逆算方式でストーリーを考えているときです。この逆算方式の利点はオチから話を作ってることであり、つまり自分で狙った通りのオチまで話を持っていくために途中を埋めているわけですから、要所要所でポイントを入れられます。
「初恋」はプロローグから見ると、こんな話です。
1:キョンくんが朝比奈さん(大)に頼まれてちょっと前の過去に
↓
2:そこで朝比奈さん(小)と、一緒にいる女の子に出会う
↓
3:その子は研修で来てるらしい
↓
4:研修の理由は、この時代の駐在員になるため
↓
5:朝比奈さんは、そのことで自分の必要性を感じて心が揺らぐ
↓
6:朝比奈さんは自分ではなくキョンくんが女の子の面倒を見るために未来からわざわざ連れられてきていることを知る
↓
7:ただでさえ自分の存在意義に疑問を抱いていた朝比奈さんは、そこで決定的に心が揺らぐ
↓
8:キョンくん、朝比奈さんを説得しようにも聞く耳持たず
↓
9:朝倉さん登場
↓
10:きょこたん登場
↓
11:きょこたんからのお誘いに揺らぐ朝比奈さん。フォローする朝倉さん。
↓
12:キョンくんの言葉で救われる朝比奈さん
↓
13:オチ
ざっとこんなところでしょうか。これは書き終わった話なのでポイントだけを抜き取ってますが、実際はもうちょっと細かかったりします。
で、これらがポイントになるわけですから、それぞれのところに伏線を仕込みます。
例えば12の伏線になるものを9のところで、6の伏線を1で、という感じです。これが、自分流の伏線の張り方だったりします。
文章で書くとつまりこういう風に自分は書いてるんですが、実際は頭の中で全部やっちゃってまして、頭の中で考えることだからあっちこっちに話が飛んでたりします。なので最初から順序立てて出来上がってるわけでもなく、閃いたアイディアがここに繋がるな、と思って入れ込んでたりしてます。
つまり、えー、なんだ、とにかく考えましょうってことで。
思い描いているオチにするためには何が必要か? ○○が必要だ。その○○を出すためにはどうするのか? △△をするといい。では△△をするためには? □□を出せばいい。
みたいな感じで、自問自答してくわけです。
それを忘れなければオチまでスムーズに持っていけるストーリーになるし、伏線も入ってくる、と。
ちなみに今書いてる「奔走」も同じように作ってます。「奔走」の場合はこの逆算方式を「森園生の変心」まで遡らせています。なので計算式みたいにこれまでの話を積み上げていくと、抜けているところがオチになってることがバレバレだったりします。
オチがわかった人は、バラさずにおいちゃんにこっそり教える程度にしといてくださいね!
自分の場合、話を作る場合の全体の流れは前回書いてた通り、テーマとオチを決めてから話を書き始めるわけですが、じゃあどうやってオチまで持って行ってるのかというと、これはQ&Aの逆算方式を使ってます。
逆算方式ってなんぞなもし?
と思う方、知らなくて正解です。その名称もたった今、自分で付けたんです。
具体的に言うと……んー、例として「朝比奈みくるの初恋」を出してみましょう。
この話、テーマは「キョンくんと朝比奈さんの絆」です。オチは「朝比奈さんが自分の意思で決断すること」だったりします。
じゃあテーマとオチに絡めて考えると、朝比奈さんの決断ってなぁに? ってなります。
↓
テーマが二人の絆なわけですから、朝比奈さんがキョンくんのことを信頼することになります。
↓
てことは、その前に何か揺らぐことでもあったの?
↓
朝比奈さんが揺らぐことと言えば、原作設定から考えれば自分の存在意義でしょう。
↓
それを揺るがすにはどうするの?
↓
何か誘惑するものを出しましょう。
↓
何を出すの?
↓
んー……原作的に敵対勢力(このときまだ分裂出てませんでした)からのお誘いで。
↓
以下プロローグまで続く。
と、こんな感じでやっとります。
いわゆるこれが世間様でプロットと呼ばれるものになるんでしょうか? とにかくこれを頭の中でこねくり回しております。
こんな感じでオチに至るまでの条件を最初まで作り、その後、最初からオチまでの流れを改めて考えます。もちろんすんなり決まることもあれば、どうもしっくり来ないときもあったりするわけで。「初恋」の場合はオチからの逆算で考えた結果、どうも物足りない。
じゃあ何が物足りなかったのかというと、朝比奈さんの心の揺れ方とキョンくんの説得力に欠ける、ってところでした。
で、そこでまず閃いたのがみーちゃん。これはもう、最初から正体を隠すつもりはありませんでした。何しろ話のテーマとオチに関係ないキャラですから。では何故このキャラを出したのかというと、朝比奈さんの立ち位置をより強く揺さぶる存在が欲しかったからです。「自分がいなくても代わりはいるんじゃないの?」と思わせるためのキャラですね。
しかし、こうなると逆に強く揺さぶりすぎたために「朝比奈さんでなければならない」と認める存在も必要になるわけで、それはキョンくん側の考え方を補強する存在です。だってテーマが二人の絆であり、それを認識させるための物語なわけですから、まずは二人の考え方を反対にしなくちゃなりません。それが朝倉さんでした。
では何故朝倉さんなのかというと、SOS団のメンバーでは説得力に欠けるからです。キョンくんが「朝比奈さんは必要だ」と言っても、当の朝比奈さんは聞く耳もちません。だとすれば他のSOS団員が同じことを言っても変わらないだろ、っていう自分的結論が出たからです。
となると、SOS団に深い関わりがなく、かつ事情を知っている人物。それは誰だろーとなったときに出てきたのが朝倉さんでした。でも朝倉さんは存在しないので、じゃあどうやって出すか、ってなったときに出てきたアイディアが「過去から連れてきた」ってものです。単に長門さんが復活させた、では在り来たりだし、面白くないと思ったのでそうしました。けれど、「過去から連れてきた」ってアイディアは今回の「初恋」というお話のテーマにもオチにも関係ありません。ですのでその理由付け等はこの時点ではスルーしたわけです。
そうこうしていて主要登場人物が決まってきまり、それと同時に話の大まかな流れが出来上がったわけです。
ではどこで伏線を考えているのかというと、逆算方式でストーリーを考えているときです。この逆算方式の利点はオチから話を作ってることであり、つまり自分で狙った通りのオチまで話を持っていくために途中を埋めているわけですから、要所要所でポイントを入れられます。
「初恋」はプロローグから見ると、こんな話です。
1:キョンくんが朝比奈さん(大)に頼まれてちょっと前の過去に
↓
2:そこで朝比奈さん(小)と、一緒にいる女の子に出会う
↓
3:その子は研修で来てるらしい
↓
4:研修の理由は、この時代の駐在員になるため
↓
5:朝比奈さんは、そのことで自分の必要性を感じて心が揺らぐ
↓
6:朝比奈さんは自分ではなくキョンくんが女の子の面倒を見るために未来からわざわざ連れられてきていることを知る
↓
7:ただでさえ自分の存在意義に疑問を抱いていた朝比奈さんは、そこで決定的に心が揺らぐ
↓
8:キョンくん、朝比奈さんを説得しようにも聞く耳持たず
↓
9:朝倉さん登場
↓
10:きょこたん登場
↓
11:きょこたんからのお誘いに揺らぐ朝比奈さん。フォローする朝倉さん。
↓
12:キョンくんの言葉で救われる朝比奈さん
↓
13:オチ
ざっとこんなところでしょうか。これは書き終わった話なのでポイントだけを抜き取ってますが、実際はもうちょっと細かかったりします。
で、これらがポイントになるわけですから、それぞれのところに伏線を仕込みます。
例えば12の伏線になるものを9のところで、6の伏線を1で、という感じです。これが、自分流の伏線の張り方だったりします。
文章で書くとつまりこういう風に自分は書いてるんですが、実際は頭の中で全部やっちゃってまして、頭の中で考えることだからあっちこっちに話が飛んでたりします。なので最初から順序立てて出来上がってるわけでもなく、閃いたアイディアがここに繋がるな、と思って入れ込んでたりしてます。
つまり、えー、なんだ、とにかく考えましょうってことで。
思い描いているオチにするためには何が必要か? ○○が必要だ。その○○を出すためにはどうするのか? △△をするといい。では△△をするためには? □□を出せばいい。
みたいな感じで、自問自答してくわけです。
それを忘れなければオチまでスムーズに持っていけるストーリーになるし、伏線も入ってくる、と。
ちなみに今書いてる「奔走」も同じように作ってます。「奔走」の場合はこの逆算方式を「森園生の変心」まで遡らせています。なので計算式みたいにこれまでの話を積み上げていくと、抜けているところがオチになってることがバレバレだったりします。
オチがわかった人は、バラさずにおいちゃんにこっそり教える程度にしといてくださいね!
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[にのまえはじめ/にのまえあゆむ] Re:無題
こうやって文字に書き記すとキレイにまとまってるように見えますが、実際頭の中じゃごちゃごちゃですぜ。
風邪……ここ数年、さっぱりなんですよねぇ~。健康なのはいいことですヽ(´▽`)ノ
風邪……ここ数年、さっぱりなんですよねぇ~。健康なのはいいことですヽ(´▽`)ノ
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